猛暑を思い出す

昨日は全国的に猛暑。群馬県の伊勢崎や桐生で40℃を越えた。
東京も38℃を越えたんだったか。
さすがに暑かった。
エアコンを付けてしばらく過ごし、
試しに消して窓を開けてみるとモワッと熱風が押し寄せる。
見上げると空に雲一つなく、鮮やかな夏空。ここは沖縄か。
 
こんなとき、野良猫は大丈夫だろうかと妻は言う。
炎天下涼しいところに逃げることができていたらいいのだが。
みみたも日中はぐったり来て
普段なら入ることのないウォークインクローゼットの隅で丸くなっていた。
 
暑くて死にそう、耐えられない、と思ったことがどれだけあっただろう。
3つ思い出した。
 
1)大学二年の夏、1994年は近年まれにみる猛暑で水不足になり、
  前年からの米不足でタイ米を食べていたように思う。
  その日、東京の最高気温は38℃を超えるという天気予報だったのに全く知らず、
  パスポートの申請をしようと小平から立川へ自転車で出かける。
  遮るもののない炎天下、汗だくで死ぬかと思った。
  自転車を置いて帰るわけにもいかない。
  坂道はたまらず押していった。永遠に上り坂が続くように感じられた。
 
2)高校3年生の9月半ば。青森。
  季節外れの熱波で教室の中は30℃を越えていたように思う。
  夏服の半袖シャツではなく詰襟。蒸し風呂を着ているかのようだった。
  今はどうかわからないけど、青森市の公立高校は当時エアコンなんてものはなかった。
  冬用の暖房があるだけ。
  授業の内容は全く頭に入らず。とにかく教室を出て帰りたいという思いでいっぱい。
  体感温度的にはあの日が人生で最も暑かったように思う。
 
3)小学生の夏休みだったと思う。
  いつもなら母の実家に従兄弟たちが集まって一週間近く過ごす。
  ある時何かのはずみで我が家に行って一晩泊まろうということになった。
  夜になって雑魚寝をするんだけど熱帯夜で全く眠れない。
  最初のうちは起きていてたないのない話をするんだけど
  暑すぎてその気力すらなくなった。皆眠れずにいるのに話そうとしない。
  そのどんよりした呼吸が聞こえるだけ。不思議な一夜だった。
 
3つのうち2つが青森ということに。
これは普段そんなに暑くないところに突然の暑さが殴りこんできたがゆえに印象に残ったのだろう。
東京の夏は、東京の暑さはいつも一緒だな、あるいは社会人になって働きだしてからはいつも一緒だな、
なんてことを思う。