としまえんのナイトプールで花火を見る

先週の土曜、ふと思い立って妻と妻の後輩ちゃんと
3人でとしまえんの花火を見に行ったら……、
お盆休みの関係でその週だけ土日の花火なし。
こうなったらちゃんと見に行こうとその場でサイトから入場券を予約する。
プールなしの一番安いのは既にこの土日とも売り切れ、
ナイトプール付きの入場券がかろうじて日曜の夜わずかに残っていた。
(次の週末、最後の土日ももちろん完売)
 
ナイトプールが18時からだったのでその頃待ち合わせて中に入る。
チケットブースの行列に加わって周りを見渡すと学生なのか若者たちばかり。
子ども連れもいけてるやんちゃな若い夫婦ばかり。
予約制になってもものすごく混雑していた。
 
広い園内を歩いてプールエリアへ。
これまで何度かとしまえんには来たことがあるけど、プールは生まれて初めて。
まさに一生に一度の機会だからと僕は水着を持ってきていて、一人入ってみることにした。
だだっ広い更衣室はコインロッカーが並んでいて、
その向こうに並んでいるシャワーを浴びてプールサイドへ。
びっしりとレジャーシートやテントで覆われ、まさに芋の子を洗うかのよう。
この時間帯はウォータースライダー系は全て営業を終了していて、
波のあるプールと音楽と照明に合わせて演出される噴水のみ。
波のあるプールは子ども用なので浅く、しばらく膝ぐらいまで、
奥の方まで行ってもようやく胸の辺りまで。
少し泳いでみるがすぐ人とぶつかってしまう。
早々に上がってしまった。
でも何年振りだろうなあ、泳いだの。ちょっとの間だけど楽しかった。
夏に泳ぐってやっぱ気持ちいいな。
 
着替えて、妻たちが借りていた優良席へ。
カップルシートはさすがに満席。ファミリーシートがいくつか残ありだった。
その外れの方。屋根があって仕切られたうちの奥、
石神井川に面して向こうにフライングパイレーツであるとか遊園地のアトラクションが見えた。
赤い電飾で飾られている。これがあと数日でなくなるかと思うと切ない気持ちになった。
妻たちに買ってもらっていたフィッシュ&チップスで生ビールを飲む。
外れの方はプールの喧騒もそんなに聞こえなくて静かだった。
海の家を貸し切っているみたいで心地よかった。
ああ、ここにずっといたいなあと思う。
こんないい場所がすぐ近くにあったのに知らずにいたんだな。
もったいなことをした。昨年の夏来ればよかった。
ここでぼんやり過ごしたかった。
 
フィッシュ&チップスの店がおいしかったのでまた買いに行く。
生ビールをおかわりする。
最初のうちはどこも混んでなかったのが、どこも行列になっている。
そのうちに花火の時間が近づく。
周りのファミリーシートではいくつか出て行く人たちが。
あ、この場所からだと見えないんだろうかと思っていたら始まって、木々に遮られて何も見えず。
プールに出て花火を見た。
7分と決まっていて、あっという間だった。
打ちあがって華々しく広がって消えていく、落ちていく。
その儚さがとしまえんに重なる。
最後、見ることができてよかった。
小さい頃としまえんに連れて行ってくれた祖母のことを思い出した。
 
20時の花火が終わって、すぐ帰ろうとする人たちはほとんどいなかった。
名残惜しそうにプールで遊び続ける大勢の若者たちがいた。
僕らもなんだかんだで21時の終了時間近くまでいた。
名残惜しく、余韻に浸りながら家路に着いた。