24時間テレビの募金ラン

月曜の夜、22時台はNHKの「逆転人生」か日テレの「しゃべくり」を見ている。
一昨日はどっちもやってなくて
日テレでは「24時間テレビ」のチームQによる募金ランの総集編を放送していた。
妻がこれは絶対見たほうがいい、生で見てた人は皆よかったと言っていたと。
21時からやってたみたいで後半から見る形になった。
 
Qちゃんこと高橋尚子が100km走り、
その呼びかけで集まったトップアスリートたちがたすきリレーで伴奏する。
金メダルが4つ。いや、それ以上という豪華な顔ぶれ。
これが実現できるのはQちゃんだけだろう。
日本の女性アスリートのトップは今もやはりこの人だと思う。
この企画、高橋尚子自身の持ち込みなのだという。
 
横須賀と思われる1周5kmのコースを周回して、その1周ごとに10万円を募金する。
沿道の歓声もなく、スタッフのサポートを受けながら淡々と走る。
2週間前に肉離れを起こしたという高橋尚子
足がつらないようにと途中何度も休憩を挟み、コンディションを整えながら
2日間で目標の100kmを走り切り、まだあるからと放送時間ギリギリまで走り続けた。
実に116km、最後はチームQの皆が合流して走った。
確かにこれは素晴らしかった。いいもの見たなあと妻と言い合った。
今年を代表するスポーツイベントを挙げよというアンケートがあったら迷わずこの募金ランにする。
 
でもそうなるとこれまでの24時間テレビってなんだったんだろう、とも思う。
いや、正直全く見てないですが。見るとしても笑点の時間だけ。
芸能人が100km走ったというのを聞いて、今年もやってるのか、がんばってるな、というだけ。
その芸能人が走るというのも必ず、
途中テレビに映ってない間は車に乗って移動しているとか毎年のように揶揄されてるわけで。
そのフラフラになりながらも走る姿は確かに美談につながるものがある。
だけど今回のようにアスリートが休憩を入れながら淡々とタスキをつないでいく方が
断然説得力がある。必然性がある。
 
来年の今頃新型コロナウィルスがどうなってるかは分からないけど
だいぶ落ち着いてきたことで
また芸能人の100kmマラソンに戻ったらかなりがっかりすることになる。
日テレとしてはかなりハードルが上がった。
また来年もチームQにお願いします、というのも芸がない。
恐らく、男女混合、芸能人アスリート混合、国籍も問わずで
5kmか10kmずつ走って100km、いやそれ以上の200km
といった形になるのではないかと予想する。
 
じゃあ来年は24時間テレビを見るかというとそれもなく、
後日募金ランの総集編があったらそこだけ見るだろう。