毛豆をいただく

故郷青森について、いまだ知らないことがある。
というか日々増え続けているような気さえする。
 
先日、妻が見ていた NHKあさイチが青森特集だというので
在宅勤務を始める前になんとなく見ていたら
青森は唐揚の消費量が全国一位でなのだという。知らなかった。
人気のある二つの唐揚のひとつということで手羽先が出てきた。
醤油ベースのタレに漬けたのを揚げるだけというシンプルなもの。
え!? これって青森だけなの? 全国区じゃないの?
小さい頃よく食べたけど……
でも確かに風来坊や世界の山ちゃんのスパイシーなものとは違う。
もうひとつがゴボウと鶏の唐揚。
2017年の「からあげグランプリ」で最高金賞を受賞したのだとか。
 
あさイチでもうひとつ印象に残ったのが漁師のカード。
大型スーパーの鮮魚コーナーの月一のイベントで配っていた。
青森県内の漁師のブロマイドみたいなカード。
だいたい上半身裸。体を鍛えた人もいればイケメンもいる。
今は全部で97種類だったか。
中には漁師ではなく、魚資源つながりで水産庁で働くという人も。
あるだろうと先ほど見てみたらメルカリでも売られていた。
5枚セットに4,500円という値段がついていた。
 
そして今日。青森出身の妻の後輩ちゃんが家に遊びに来る。
青森から枝豆がたくさん送られてきたのでおすそ分け。
「毛豆」という。
ああ、青森のあの枝豆は名前がついていたのか……
これも小さい頃よく食べたな。
今別にある母の実家でも畑でつくってたんじゃないか。
さやに赤い毛がびっしり生えている。
毛蟹もそういえば赤い毛なのかな。
 
ふたりが飲んだり話している間、僕が台所に立ってあれこれ料理する。
毛豆は3種類調理した。
・普通に塩水に漬けたあとで塩茹で
・それをニンニク、オリーヴオイル、ブラックペッパー、鷹の爪で炒めたもの
・塩水に漬けた後でグリルで焼いて鰹節と醤油をかける
 
どれもおいしかったですね。
新潟の枝豆のように洗練はされてないけど、
その分素朴な土のうまさがあるというか。
焼き枝豆はそのホクホクしたうまさを引き立たせていたな。
ペペロンチーノ風も酒が進む。
食べ終わった後、残ったニンニクオイルに
普通に塩茹でしたのを剥いて裸の豆にしたのを絡めて食べたらそれもいけた。
 
枝豆のシーズン、その終わりに夏を惜しんだ。