南房総へ(前篇)

コロナ禍でステイホームとなって早半年。
新しい生活様式というのが見えてきたところでGOTOほにゃららキャンペーン。
旅館やホテルが安く泊まれると周りは案外利用していて、だったらうちも行ってみるかと。
少し過ぎてしまったが結婚記念日ということもあり、
昨年2回泊まった南房総の温泉宿へ。
台風の被害の後、休業・廃業していないかブログなどで時々状況を確認していた。
今は普通に営業しているようでよかった。
 
7時起き。荷物をまとめる。車内で聞くCDは既に選んである。
月に2度の燃えないゴミの日なので忘れずに出す。
洗濯をしてトイレ掃除。
ペットシッターさんへの連絡事項は昨晩のうちに打ちこんでプリントアウト済み。
給餌機の電源を入れてカリカリを山盛り入れておく。
いつもだと僕らが出かけるときはみみたが勘付いて
あれ、おかしいにゃ、とキョトンとするのが
今朝は給餌機の吐き出し口をガシガシするのが忙しくてそれどころじゃない。
 
9時過ぎに出発。
家の近くのガソリンスタンドで入れていく。昨日からレギュラー120円と安い。
環七で平和島まで行って羽田方面へ。
行きの車内は阿久悠の曲を集めた2枚組を。
石川さゆり津軽海峡冬景色」都はるみ「北の宿から」八代亜紀舟歌
森進一「北の蛍」小林旭熱き心に河島英五「時代遅れ」など。
八代亜紀の声っていいなあと妻と言いあう。
先日の長野では筒美京平の曲を集めた1枚ものを。
どちらにも入っていたのは尾崎紀世彦「また会う日まで」のみ。
この組み合わせが少ないことを知る。
 
海ほたるのパーキングエリアへ。
混雑していて駐車場に停めるまで時間がかかった。
昨年6月に工事していた5階のレストランエリアがリニューアルオープンしていた。
4階の「房の駅」でいわしバーグをひとつ買って車の中で食べてみた。
なかなかおいしい。鉄板で焼いて丼物にしてもいいかもしれない。
 
木更津から君津へ。
金谷のフェリー乗り場に車を停めて昼を食べた。
「金谷食堂」と迷って、レストランの「ザ・フィッシュ」へ。海辺の席になった。
この日は風が強く、東映映画の日本海のように波が高い。内房のはずなのに。
妻は鯵と金目鯛の刺身の丼を、僕はかき揚げ丼にした。
それぞれ一枚ずつアジフライを追加する。
食べ終えて併設の土産物屋で夜の肴にする炙りエイヒレを買った後で海を見に行った。
雨は降っていないが、空も海も荒れ模様。
鋸山のロープウェーも動いていなかった。
 
鋸南、富津と南へ。
昨年の台風で崩れたままの家や瓦が飛んで重しを置いた屋根、
ビニールシートでふさがれた窓などたくさん見かけた。
廃屋になって打ち捨てられたままの家屋もちらほらとあった。
館山市街地に入り、また海辺に出た。
宿には15時半過ぎに到着した。
何も変わっていなかった。被害が少なかったのか、頑張ったのか。
 
さっそく風呂に入った。ここは五右衛門風呂がある。
一番風呂だったからかアチチとなって水で埋めた。
隣には若い家族が入っていて子供たちの声が聞こえた。
彼らが出て行った後でシンと静まり返って湯の音だけになる。
周りを木々や背の高い草で囲まれているので窓の向こうに緑。
ああいいなあ、来てよかったなあと思った。
妻と交代する。妻は帰りに沢蟹を見かけたという。
 
きれいな空気と静けさと。
缶ビールを飲みながら別冊『eleking』のCANのムックと
『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』を読んでいるうちにうたた寝
妻が戻って来てまた内湯に入りに行った。
戻って来て夕食までの間ベッドに寝そべって続きを読んだ。
 
18時半から下の食堂で夕食。
今回は刺身を追加したプランにした。
金目鯛、黒むつ、ひらめ、鯵、いか、さざえ……
ここの料理は化学調味料を使わず、有機野菜でおいしい。
はやとうりの煮物に自家製コンニャクの田楽添え。
金目鯛の煮つけ。煮ゴボウの唐揚。おからの和え物を添えた柿の酢の物。
などなど。食べすぎて動けなくなった。
刺身を残してしまった。あれは絶対4、5人前だろう……
 
このあと、DOSCO prime の大阪城ホールのはずだった編を見て
もう一度温泉に入って寝る予定。