土井善晴先生

たまたまテレビをつけたらNHKきょうの料理」などの料理番組で
土井善晴先生や平野レミ先生だった場合は、ついつい見てしまう。
腕もさることながら、ウィットに富んだ会話に魅了される。
 
以前、妻が土井善晴先生の twitter が面白いと教えてくれた。
フォロワーからの質問に答えるんだけど、秀逸だったのは
 
Q「油を使いたくないけど唐揚げを食べたい時ってどうしたらいいですか?」
A「がまんしい」
 
この無駄のない切り返し。切れ味が鋭すぎる。
 
昨日朝、東京FMの『ONE MORNING』という番組に
ゲストで出演したときの発言がすごかったと妻から報告が。
著書『一汁一菜でよいという提案』が最近また評判で、という話。
 
曰く、
「味噌汁はダシを入れなきゃダメなんて、だれが決めたんですか!
 お湯に味噌を溶いただけでもう立派な一汁ですよ。
 味噌を湯に溶くくらいではそんなに美味しくなりませんよ~
 という人はね、それは、安い味噌買いすぎちゃいますか?」
 
「カジラク」という家事をラクにするためのヒントを毎回いろんなゲストに聞く、
というコーナーのようだ。
土井先生は冒頭、
ラクしたいと思うから、苦しいんですよ」と一刀両断。
もはや禅の境地だ。
 
妻がもうひとつ素晴らしいと感じたのは、
土井先生は疲れた時にはどんなものを食べるんですか? という
パーソナリティからの質問に対し、
「疲れたとき!?
 疲れたときは、なんも食べずに寝ますよ。
 食べるって、ものすごいエネルギーを使うんですよ。
 そんなときになんか精のつくものとか言って食べてたら
 ますます体いじめることになりますからね」
 
またもや一刀両断。
しかし、その後に続く言葉も納得がいく。
食は食べるだけにあらず。
 
RADIKO のタイムフリーで僕も聞いてみた。
「生きるとは食材に触れること」
 
「同じ味噌汁も手作りすることによって、
 天気が晴れだ、今日はこういう日だ、というので一つ一つ違うものとなる」
 
「手は嘘をつかない。手は心とつながっている」
 
「一人で作って食べるご飯も寂しくはない。
 自分で作って自分で食べるという一人二役が自分というものを大切にする」
 
珠玉の言葉ばかりだった。
お湯に味噌を溶いただけの味噌汁でよい、
そこにその時々の自分の何かをひとつ足すだけでよい。
 
削ぎ落すことによって深みが増す。
これこそが日本の考え方なのだな、と思う。