商店街の小さなCD屋を訪れる

昨日は大岡山へ。駅前の商店街を歩いた。
前から気になっていたCD屋「音楽堂」に初めて入った。
老夫婦の営む小さな店。
片方の壁は棚にCDがぎっしりと押し込まれ
片方の壁は演歌のカセットテープがゆるゆると。
洋楽の品ぞろえが案外よかったけど、一番売れてるのはJ-POP のようだった。
初回限定盤2枚組がごろごろ転がっていて掘り出し物がありそうなんだけど、
いかんせん売れ残ったCDが日に焼けて帯が色あせている。
そういうのも普通に定価で売っている。
売れるのだろうか……、と心配になる。
 
棚を眺めていたら宅配便の配達の人が来て、受け取るとすぐ電話する。
頼んでいたの今届きましたよと。
そしたら五分もしないうちに、近くに住んでいるのだろう、
老夫婦が来店してそのCDを買って帰った。
ああ、商店街の店らしいなあと思った。
こういう小さな店、大切にしないといけないなあ、無くしたらいけないなあと
僕も妻も1枚ずつCDを買って帰った。
Sam Smith のこの前出たばかりのライヴアルバムを僕は選んだ。
 
こんなことがしたいなあと思ったのが、
日本各地の商店街を訪れて、町の小さなCD屋に入って
ラインナップを一通り見渡して一枚選んで買う。
できたら店の人の話を聞く。店内の写真を撮らせてもらう。
それをブログなどで発表。買ったCDを聞いた感想と共に。
のんびり月一ぐらいで更新。
中古CD屋でもいいだろう。
その商店街で昼食べるために入った店のことなんかも書きながら。
 
商店街の中でひっそりと閉店していくCD屋が全国に多いんだろうなあ。
店主の高齢化と共にどんどん消えていって、
あと10年もしたら、言葉は悪いが、絶滅しているかもしれない。
それをなんとかしたいというよりも、記録に残したい。
世の中の移り変わりと共に無くなる業態があるのは致し方ないことであって。
とはいえ、商店街と店の記憶はできる限り残したい、ということ。