関西の肉じゃがというもの

先週、駅前の LIVIN で牛肉のパックが安く売られていたので
焼き肉用とコマ切れとふたつ買ってみた。
月曜、温玉乗せの焼き肉丼を作った。
昨日火曜は肉じゃがを。
 
大人になるまで、というか30過ぎぐらいまで知らなかったのであるが、
関西の肉じゃがは牛肉で作るのだという。
え? そんな贅沢なことをしてるの!? と思った。
肉じゃがは豚肉。それを常識と捉えることすらなかった。
 
芽が出かけていたジャガイモが2個あった。
使いかけの玉ねぎが半分。
あとは牛肉の細切れ。
400cc の水を入れて煮て、本だし、みりん、日本酒、砂糖。
唯一こだわったと言えることは普通の醤油と
九州の甘い醤油を半分ずつとしたことぐらいか。
全体的に薄味でとどめておく。
白瀧を買ってきて入れるとか缶詰のグリンピースを入れるとかもしなかった。
一番シンプルな肉じゃが。
しかしこれがうまかった。ペロリと会心の出来だった。
 
豚肉のとは全然別物ですね。
たぶん生まれて初めて牛肉の肉じゃがを食べた。
大阪、京都行ったときにはせっかくだからと
ネギ焼きや串カツの店を探すので
わざわざ定食屋に行って肉じゃがを食べるということはない。
妻も熊本の家では牛肉の肉じゃがだったというけど、
義父が張り切ってあれを食べに行こう、
家で食べるにしても義母もごちそうを、となる。
肉じゃがという雰囲気ではないんですよね。
 
西日本では身近な食べ物なのに
東日本出身の僕は食べたことがなかった。
テレビで見たのか、本で読んだのか。
西日本は確か京都の牛肉中心の食文化の影響があって
東日本、というか関東地方は戦後の食糧不足の時に
豚が育てやすいと広まったのだとか。
じゃあ名古屋は鶏肉で作るのだろうかというとそんなことはなく豚肉。
黒豚の産地なので鹿児島も豚肉で作ると聞いたことがある。
 
それはそうと。
次に作ってみたくなったのは、
肉じゃがと最初は思ったんだけど
最後に気が変わってルーを入れたというカレー。
そんなのほんとにあるんだろうか。都市伝説ではないか。
途中まで一緒というけどコンソメで肉じゃがを作ることはないだろうし。
みりんや砂糖を入れた後でカレールーを入れることもないか。
どうなんだろう。
でも、それはそれでおいしいように思う。
その場合、豚肉よりも牛肉の方が合うかな。