先週買ったCD #45:2021/08/16-2021/08/22

2021/08/18: diskunion.net
Motor City Drum Ensemble 「Fabric Presents Nilo Plessow」 \2530
 
2021/08/18: ヤフオク
Motor City Drum Ensemble 「Selectors 001」 \2200
 
2021/08/18: www.amazon.co.jp
ホテルニュートーキョー 「2009 Spring / Summer」 \350
Sherbet 「セキララ」 \500
 
2021/08/18: diskunion.net
突然段ボール 「成り立つかな?」 \1455
Warren Zevon 「Warren Zevon」 \950
Creedence Clearwater Revival 「Chronicle Volume Two」 \1601
Tracey Thorn 「Love and Its Opposite」 \1262
Wilhelm Furtwangler 「Beethoven Symphony No.9 "Choral"」 \659
The Smithereens 「B-Sides The Beatles」 \854
 
2021/08/19: www.hmv.co.jp
Aretha Franklin 「Aretha The Greatest Performance」 \2420
Aretha Franklin 「Aretha The Greatest Performance (Deluxe)」 \8580
 
2021/08/20: tower.jp
細野晴臣 「Coincidental Music」 \2515
mama! milk 「your voice」 \2200
Olivia Rodrigo 「Sour」 \2420
Art of Noise 「Noise in the City Live in Tokyo, 1986」 \2421
David Byrne 「American Utopia on Broadway (Original Cast Recording)」 \2871
 
2021/08/20: TowerRecords 光が丘店
(Soundtracks) 「ワイルド・スピード JET BREAK」 \2200
 
2021/08/20: www.hmv.co.jp
(Soundtracks) 「ワイルド・スピード SKY MISSION」 (\880)
HMV のポイントで
 
2021/08/21: www.hmv.co.jp
須永辰緒 「Organ b. SUITE No.1」 \2090
須永辰緒須永辰緒の夜ジャズ ~Jazz Allnighters~ No.1」 \580
Stevie Ray Vaughan 「Martin Scorsese Presents The Blues Stevie Ray Vaughan」 \480
(V.A.) 「FUJI ROCK FESTIVAL '98 IN TOKYO LIVE」 \380
(V.A.) 「FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION [1997-2006]」 \680
(V.A.) 「FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION [2007-2016]」 \680
 
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The Smithereens 「B-Sides The Beatles
 
これまでビートルズのカバーアルバムをたくさん聞いてきた。
1枚丸ごとあるアーティストがカバーしたものもあれば、
もっと進んで1枚のアルバムを丸ごとカバーするというのもある。
オムニバスもソウル系のアーティストが集まったり、
趣向を凝らしたものがいくらでもある。
レゲエミュージシャンがカバー、という異種格闘技もあった。
トリビュートバンドがアルバムを出すというパターンもある。
日本人アーティストが集まって、
というのもインディー・メジャー問わずたくさんありますね。
ライヴアルバムなんていう力技も。
 
これは素晴らしいと愛聴してきたのが、
Laibach「Let It Be」と『i am sam』のサントラだった。
前者はスロヴェニアのインダストリアルロックの雄が
東欧の民主化運動を受けて旧ユーゴが解体、紛争へと至る時期に
表題曲 ”なすがままに” を除いた「Let It Be」全曲をカバーするという硬派な一枚だった。
ビートルズがトラディショナルなフォークソングをカバーした ”Maggie Mae” では
曲名はそのままに、ドイツで愛されていたフォークソングを盛大にぶちまけていた。
ショーン・ペン主演の『i am sam』は単純に、秀逸なカバー集で。
ルーファス・ウェインライト ”Across The Universe” と冒頭3曲からして名演ぞろい。
 
そこに最近加わったのが、The Smithereens による「Meet The Smithereens!」
2007年に発売されて国内盤も出た。
当時すぐ買って持ってたんだけど、たぶん1回聞いただけで棚の中へ。
一聴して、奇をてらったところのない
まっすぐすぎるカバーがピンとこなかったのだろう。
だったら本家の方がいいと。
 
80年代初めから今に至るまで活動を続ける、
アメリカを代表する偉大なるローカルバンドとでも言うか。
80年代のカレッジミュージックシーンから出てきた
酸いも甘いも嚙み分けたギターポップ
バンに機材を積んで昼間は運転して夜は演奏して
という生活を何十年も繰り返すうちに身に着けた人生哲学が
その曲とハーモニーに滲み出ているというような。
今、オフィシャルサイトを見てみたらコロナ禍の今も
月に1回か2回だけど、オハイオニュージャージー、カリフォルニアと
あちこちの会場でのライヴが予定されていた。
古くからの盟友、マーシャル・クレンショウと回ることになっている。
 
こういうバンド、当然ながら40代後半に差し掛かった今の方が心に沁みる。
ビートルズの実際のアルバムに沿って
”I Want To Hold Your Hand” ”I Saw Her Standing There” ”This Boy” と演奏を続ける。
僕のような楽器の演奏のできない人からすれば
細かいところの機微がわからず、完コピに近い。
しかし、あの頃のビートルズのような弾ける若さのムンムンしたところは微塵もなくて。
あるのは枯れつつあるおっさんたちが
必死になって小ぎれいにしようとしても隠すことのできない汗と体臭。
だけど全てを諦めたわけではなくて
生活のどこかにささやかな夢と希望はまだ残している、というような。
天才ビートルズの永遠のポップと
彼ら普通の大人たちの切なさとがひとつに溶け合って
なんともかっこいい、そうとしか言いようのないギターポップに仕上がっている。
 
そういえば、もう一枚出していたと取り寄せてみた。
こちらは国内盤は出ていなかった。
「B-Sides The Beatles」なので
アメリカ発売されたシングルのB面の曲からピックアップしたのだろう。
とはいえ、「Meet The Smithereens!」と対をなすように
ビートルズの活動の前半から、となる。
 
”Thank You Girl”
”There's A Place”
”I'll Get You”
”You Can't Do That”
”Ask Me Why”
”Cry For A Shadow”
”P.S. I Love You”
”I'm Happy Just To Dance With You”
”If I Fell”
”Slow Down”
”I Don't Want To Spoil The party”
”Some Other Guy”
 
まさしく、ビートルズ裏名曲集。
あれ? この曲なんだったっけ? というのが2曲。
調べてみると
”Cry For A Shadow” は1961年のハンブルク時代にレコーディングされ、
後に発売されていた。
”Some Other Guy”も同様にその頃のレパートリーだった。
前者は「Anthology」に、後者は「Live at the BBC」に収録。
そうだった、ビートルズの曲はオリジナルアルバムと「Past Masters」が全てという時代は
21世紀を待たずして終わりを迎えて
「Anthology」と「Past Masters」で世界がかなり広がったんだった。
この辺りの曲を選んでくる辺り、彼らはほんとビートルズが好きなんだなあ。
スパイスがピリッと効いている。
 
どちらのアルバムも28分ほど。
交互に繰り返してずっと聞いていられる。
40過ぎたオッサンが缶ビール片手にグダグダ過ごす時間のお供に最高。
 
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Motor City Drum Ensemble 「Selectors 001」
 
ここ数年、いろんな DJ の Mixtape というのか Playlist というのか、
(今ならもっと別な呼び方がある?)
そういう CD を買っては iTunes に取り込んで iPhone で聞いている。
そんなの Spotify で同様のものがあるはずだからそっちで聞けばいいのに、
わざわざ買わなくたっていいのに、と自分でも思いつつ、
ついつい CD で買ってしまう。
(なんならアナログ盤で買って同封のカードでダウンロードするのが今風なんだろうけど、
 レコードには手を出さないと固く決めているのでそれもない)
 
Fabric や DJ-Kicks のシリーズ、ジャンルごとの King of xxx のシリーズ、
DJ とは限らずロックミュージシャンのも多いけど Late Night Tales のシリーズなど。
この辺りはハズレがないですね。
 
その Mix CD から興味が広がってそれまで知らなかったアーティストの
CDを探してみることもたまにあるけど、
深すぎてキリがなく、手を出さないということの方が多い。
全世界のレアでディープな音源を探しまくるタイプの DJ だと特に。
DJ Shadow であるとか、日本だと DJ MURO とか。
 
今回手に入れてみた Motor City Drum Ensemble もそうか。
どこで何を検索したときに出てきたのか思い出せないんだけど、
ジャケットがいいなと。
やはり相当なコレクターで
Motor City だけあってデトロイト出身のようだ。
 
「Selectors 001」と「Fabric Presents Nilo Plessow」と今回2枚買ってみた。
後者は最近リリースしたばかりで、コロナ禍の昨年2020年のミックスとなる。
70年代から90年代までのレアな音源から選ばれているようだ。
僕も知っているところでは Cabaret Voltaire の曲が入っていた。
パンデミック、ファッキン、といった声が被さっているので
なんらかメッセージ性が込められていると思うが、
この手の音楽に詳しくない僕には10年前に出たミックスと言われても
そうですか、と受け入れてしまうだろう。
可もなく不可もない。わかりやすい特徴もない。
陽気な曲を集めて前向きに日々を過ごそうぜ、というのでもなく
鬱々として破滅的な雰囲気に覆われている、というのでもない。
正直、面白さがよくわからなかった。
 
僕にとっては2016年に発表された「Selectors 001」の方が断然グッと来た。
これも DJ MIX のシリーズとなるようだ。その1作目の作品。
リリースインフォメーションを読んでみたら
15,000枚から選んだ8曲とあった。
49分で8曲なのでひとつひとつの曲をじっくり聞けるのがいい。
印象的なグルーヴを延々繰り返すのが心地よい。
「Fabric ...」は76分で28曲なのでどうしてもつまみ食いのようになってしまう。
 
DJ Slym FasLuv Music”
House of Jazz ”Hold Your head Up”
20 Below ”A Lil Tribute To The Moody Black Keys”
と知らない、僕にとっては全く手がかりのない曲ばかり。
ソウル、ファンク、ディスコ、ハウスの相当奥深いところなんだろうな。
でも、王道ソウルのコテコテな感じではなく
どれもどこか21世紀の若者らしい、享楽的なのにヒリヒリした部分がある。
ささくれ立ってるとか苛立っているというのではなく、
音楽という膨大すぎる情報の堆積の名からこれらの曲を取り出すときの切り口が
スパッと切れ味よすぎて、僕ら古い時代の人間には切り傷を残してしまうような。
曲を並べただけなのにこんなに鮮やかな印象を残すってどういうことなんだろう。
朝でも昼でもなく、夜でもない。新しい時間の感覚がある。
 
しかし何がどう、ドラムアンサンブルなんだろうな。
彼のつくる楽曲はパーカッションが多用されいるとか、そういうことではなさそうな。
『RAW CUTS』というシリーズでアナログ盤を出していたみたいだけど。
それこそ、こういった楽曲こそ Spotify で聞くといいか。
 
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(Soundtracks) 「ワイルド・スピード JET BREAK」
 
ワイルド・スピード』の最新作『JET BREAK』が劇場公開された。
見に行きたいけど、さすがに今この状況だと映画館で見るというのは怖く。
どれだけ換気して、席を空けたりと配慮・工夫しているにせよ。
大好きなシリーズで全部見ている。
初期の作品こそDVDを借りて見てたけど、
手に汗握るハンドルさばきにどんどんスケールアップしていくアクション。
これは大画面で見るのがいいと『EURO MISSION』以後、
『SKY MISSION』『ICE BREAK』と映画館に足を運んできた。
ドバイの高層ビルの壁を車が駆け下りていくとか。
すげーすげーと心の中で叫んでばかりの子供に戻っていた。
残念だな……
 
せめてとサントラを買う。
これまでどの作品も最新のヒップホップ、R&B、ラテン系のヒップホップが
目いっぱい詰め込まれていて
ドライブにいいだろうなー、と思いつつ、いつかそのうちとしていた。
この機会にいくつか買ってみようと新作を新譜で、直近の2作を中古でと系3枚。
この手のジャンルは僕も疎いけど、ところどころ僕も知っている大御所が参加している。
『SKY MISSION』だと DJ Shadow feat. Mos Def に David Guetta や Flo Rida 。
『ICE BREAK』だと Post Malone とか。
この『JET BREAK』だと Sean Paul の名前があった。
(まだ買ってないが、3作目の日本が舞台になった『TOKYO DRIFT』では
 Teriyaki Boys や Dragon Ash の曲も収録されているようだ)
 
バキバキの疾走感溢れる映画なのに
選ばれる音楽はむしろBPMゆっくり目なのが多いんですよね。
その映像と音楽とのミスマッチというか浮遊感が
逆にシーンのスピード感を生むのが不思議。
というか人間の快楽中枢の働きを知り尽くしているというか。
本当のワルはチャカチャカせずにどっしり構えるということなのだろう。
 
これ、鳴ってるのが激速のパンクやメタルだったら
全然違った映画になっていただろうなあ。
というか深みがなくなってこんな大ヒットシリーズにならなかっただろうな。
単なる改造車のスピード競争ではなくて、
その背景にあるストリートバトルの雰囲気を出したかったのだから。
 
ちなみに。
この『JET BREAK』の国内盤、これまでとは違って
歌詞と対訳のみで収録曲に関する解説がない。なんでだろ。
ほとんどの人は解説読まないのかな。
ダウンロードとかサブスクではなく、
国内盤のCDを買う意味ってブックレットなり解説にあると思うんだけど。
Bushido”という曲があって、日本語でラップされてるのに詳細が分からず。
Good Gas &JP The Wavy というアーティスト。
JP The Way は調べると神奈川県平塚市出身とあった。
で、Good Gas というのはどこの誰なんだろう。
 
『JET BREAK』のサントラは一聴して、あくまで全体的な印象としては
なんか落ち着いてしまったかな。気のせいかな。
映画を見てないから何も言えないけど。