壱岐対馬

昨日、大宅壮一文庫にてもらってきたフリーパーパーのひとつが
長崎県観光連盟が3月に発行した『壱岐対馬』という冊子。
木漏れ日の中を歩くような、海辺で朝焼けを待つような、
落ち着いた雰囲気でまとまっている。
上質な紙を使っていて1枚1枚のページが厚い。
 
NHK BSの『日本縦断 こころ旅』が
緊急事態宣言の影響を受けて新作の撮影が休止。
先週から春の旅の再放送が始まった。
長崎市佐世保市島原市、あるいは五島列島ではなく、
対馬壱岐だけで4日間だった。
番組で訪れていた対馬和多都美神社
壱岐の猿岩、はらほげ地蔵、小島神社はこの冊子にもグラビアで載っていた。
壱岐の4日目、カメラマンが出会った若い夫婦の写真のエピソードは
前シーズン屈指の名エピソードだったと思う。
 
壱岐対馬は僕もいつか行ってみたいと思っていた。
こころ旅で正平さんはこんなことを言っていた。
「東京に住んでると僕らは壱岐対馬とひとまとめにしてしまうけど、
 対馬壱岐は全然違う。対馬は国境の町でハングルが多かった」
そう、僕も文化の入り乱れる国境の島を訪れてみたかった。
対馬奄美八重山とはまた異なる、異世界を抱えているだろう。
 
冊子の冒頭にて古事記の国生み神話について書かれていた。
昨日の『ブラタモリ』が淡路島の後編で
番組としてはイザナギノミコト、イザナミノミコトが矛を海に突き刺して生まれた
全ての始まりのオノコロ島は淡路島の南に位置する沼島ということになっていた。
この島に降り立って次々と島をつくっていく。
その一番目が淡路島だった。
冊子を読むと、五番目が壱岐の島で、六番目が対馬とあった。
(二番目が四国、三番目が隠岐の島、四番目が九州、七番目が佐渡島、最後に本州)
そういうところも興味深くて。
古事記の昔からこの国の果てとして重要視されていたんだな。
 
そうそう、こころ旅でも触れていたけど、壱岐の島は麦焼酎発祥の地。
酒蔵を回って何百年と続いた焼酎を飲んでみたいという思いもあって。
 
もちろん、佐世保軍艦島も前から行きたいと思いつつなかなか縁がなくて。
僕にとって今一番行きたいところが長崎県かな。