4歳のナマハゲ

正月2日、朝起きたら妻から送られてきたニュース。
「4歳のナマハゲ登場 「なんとめんけぇ」大みそかに笑顔」
 
本来は20歳以上を前提とするナマハゲ。
秋田県男鹿市の伝統行事だけど
市内の4歳の男の子が自分もナマハゲになりたいとのことで
藁で編んだ「テゲ」を着てお面をかぶり、一緒に家々を回ったと。
 
このページの動画を見ると
小さなナマハゲが雪の上をトテトテと歩いていてなんともかわいらしい。
チマチマと四股も踏む。
 
毎日新聞の記事がもうひとつあって
このページの写真一覧をぜひクリック。
 
ナマハゲが小首をかしげてる……!!
妻はすっかりナマハゲ萌え。
 
家を訪れると男の子はお菓子をもらったと。
それってハロウィンなんじゃ……
 
ナマハゲに魅了される小さな男の子は多いだろうな。
男鹿市にナマハゲ留学してナマハゲ体験というのも今後出てくるんじゃないか。
 
なまはげ館」という施設があるようだ。
ナマハゲの衣装を着ることができるどころか、お面を買うこともできるようだ。
これはいつか行ってみたいな。
 
ナマハゲのお面の彫師は今、一人だけなのだという。
その実演を見ることもできるし、注文販売も受け付けている。
東北人の端くれとして僕も壁に飾ってみたい。
 
ナマハゲの由来として
ロシアの船が難破して漂泊の末に男鹿半島の浜辺に辿り着いたのを見かけた村人が
恐ろしいものが来たと思いこんだ、というのがある。
他の地域の鬼や天狗もそうだろう。
その異様な姿かたちと、人間を超越した存在に期待する役割、
ここでは懲罰や躾などが結びついてナマハゲになった。
そのように推測される。
 
ロシアだったのかどうかはさておいて、
外国の船が漂着して異国の地で着の身着のまま生きていこうとした
ということは特に日本海側ならばどこでも起こりえたことなんじゃないか。
彼らはその後どうなったのかというのが、鬼や天狗の話に触れるたびに気になる。
言葉が通じず、村人たちに近づこうとすると恐れられ、
場合によっては狩られ殺される。
 
この4歳の男の子もいずれそういった歴史の流れを知ることもあるか。
それを知ってなお、ナマハゲになりたいと思ってくれたら本物だ。
将来に期待したい。