先週買ったCD #69:2022/01/31-2022/02/06

2022/02/01: diskunion.net
The Stranglers 「The Raven」 \2850
Quarteto Em Cy 「Tamba Trio」 \780
 
2022/02/01: Victor Online Store
Shakatak 「Night Birds +1」 \3300
Shakatak 「Invitations」 \3300
Shakatak 「Out of This World +2」 \3300
 
2022/02/01: www.hmv.co.jp
Eric Clapton 「Change The World」 \99
Eric Clapton 「Ballads」 \297
Eric Clapton 「Clapton Chronicles the best of eric clapton Japan Tour 2006 Limited Edition」 \891
 
2022/02/05: BOOKOFF 練馬高野台駅北口店
Incognito 「Jazz Funk」 \650
Neville Brothers 「Brother’s Keeper」 \990
Neville Brothers 「Family Groove」 \990
Jim O'Rouke 「Corona - Tokyo Realization」 \990
P.K.14 「私たちが彼の名前について話した時 私たちが話した事」 \980
(Soundtracks) 「ジョニー・サンダースの軌跡」 \780
(Soundtracks) 「地雷を踏んだらサヨウナラ」 \650
 
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Eric Clapton 「Ballads」
 
29日は「肉の日」だけにあらず、「ブックの日」でもあるということで
ブックオフはお気に入りに登録した店舗で利用できる300円オフのクーポン券を発行する。
先月29日の土曜、国立へ。
妻が雑貨屋に行くというので別行動でブックオフ
鼻息荒く、510円以下のコーナーへ。
 
このところ週末は都内のあちこちのブックオフに出かけては
510円以下のコーナーで掘り出し物を探し、
1枚か2枚買って帰るのが趣味になりつつある。
これってアラフィフ男の哀愁と呼んでよいのか。
 
しかし……、いつもなら2枚、3枚欲しいものが出てきて
どれにするか選ぶところが、
この日は全く食指の動くものが見つからない。
1,000円を超えるものだとなくもなかったが、それだとつまらない。
うーむ。とはいえ300円クーポンはでかい。使いたい。
だからといって一人先に帰って光が丘のブックオフへ、
というのも人としてどうかと思う。
 
迷い続けるうちに、強いて言えばこれ、とエリック・クラプトンのバラード集。
いつでもどこでも買えそうだし、そもそも収録曲の大半を持っている。
”Tears In Heaven”のアンプラグドや
”Change The World” や ”Wonderful Tonight” ”Layla” のライヴなど。
でも697円を300円引いて397円だったらいいかと腹を決める。
 
家に帰ってきてさっそぐ iTunes に取り込む。
あれ? タイトルに「Unplugged [Live]」と表示されて
1曲目”Signe”を取り込んでいる。
「Ballads」の1曲目”Tears In Heaven”ではない。
CDプレーヤーから取り出したら、「Ballads」ではなかった。
「Unplugged」だった。
 
一瞬腹も立ったが、ま、しょうがないか、397円だし。
そう思って妻に話したら店に電話した方がいいと。
えーめんどくさいよそんなのと言うも、
『店のためにも電話した方がいい』
『でないと仕事の質が下がる』
 
諭され、電話してみる。
バイトの女の子が出る。
中身が違っていたと説明すると
ちょいちょい『しばらくお待ちください』と中断しながら応対。
その商品を店舗にもってきてくれたら返金するということになる。
や、でも近くに住んでるわけではないし、
長年探していたCDだったとか、商品代金が5,000円を超えるというのでもないし。
伺うことはできないと伝えると再度『しばらくお待ちください』
そしてすぐ、『折り返し電話します』となった。
 
だからめんどくさいんだよなあと思いながら待っていたら案外早くかかってきた。
397円を現金書留で送る、中身の間違ったCDは廃棄してくださいとなった。
住所と名前を伝える。
落着点が見つかったのはよかったけど、
向こうもたかだか397円のために郵便局で書留封筒を買って
封をして窓口で送るということもしたくないよなあ。
 
最後にもう一度、実は店舗に表側が「Unplugged」で
中身が「Ballads」というCDはないか確認してもらい、
もし万が一そういうのがあったらそれを送ってもらうでいいと提案するも、見つからず。
恐らく買い取る時点で間違っていたのでしょうと。
もー、そもそもさあ……
 
HMV のサイトで中古を安く見つけて、他2枚クラプトンを選んで
計3枚として割引にしてオーダー。
ブックオフからも無事書留が届いた。
お詫び状のプリントアウトと店長からのハンコと共に。
岡本と名前が間違っていたが……
 
気を取り直してクラプトン。
悪いわけがない。
この一週間、仕事しながら一日に2回か3回は聞いた。
いい音楽の条件として僕は
BGMとして聞き流してもいいし、じっくり聞き込んでもいいもの、と考える。
Everything But The Girl なんかがそうですね。
そのキング足るものがクラプトンだと思う。
Over The Rainbow” なんてずるいよな。
なんという軽み。
 
一度だけ来日公演を見に行ったことがある。
もちろん武道館。2016年。
抽選に当たったはいいが、
S席だというのにステージの真横というより裏すれすれ。
エリック・クラプトンの頭と背中ばかり見ていた。
たまーに後ろを向いて引く。
目を閉じて年代物のワインをじっくり吟味するかのように。
そんな時僕はありがたがって拝むように呆けたように眺めた。
 
手元のメモを見ると演奏したのは
”Hoochie Coochie Man” ”I Shot the Sherif” ”Wonderful Tonight”
”Crossroads” ”Cocaine”など。半分がブルースナンバーのカバー。
しかしアンコールでも”Layla”はやらず。さんざんやりつくしてさすがに飽きたか。
”Change the World” ”Tears in Heaven”も。
レパートリーたくさんあるからなあ。
 
妻と見に行って、この日は武道館から神保町まで歩いて
『やきとり屋神保町』に入った。
神様の素晴らしさについて語りながら日本酒を飲んだ。
 
以来、クラプトンは毎回これが最後の来日とされながら
毎年のように武道館で公演を続けてきた。
このコロナ禍が落ち着いたら絶対また来るんじゃないかと思う。
元気なことはいいことだ。
 
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Shakatak 「Night Birds +1」
 
代表作「Night Birds」と「Invitations」の
2014年に発売されたプラチナSHM / 紙ジャケの国内盤(元々3,300円)は
amazon で新品も中古も1万近く。
ヤフオクには出ていなかったが、それぐらいにはなるだろう。
しまったなあ。そのうち買おうと思って買いそびれてしまった。
1万か……
当面下がることはないだろうな。
Shakatak 辺りだとこの時のような高音質で再発されるかどうかよくわからず。
 
では、amazon でたまたまひょっこり安く出てるのを気長に待つか、
DiskUnion でより適正な価格で出てくるのを待つか。
しかし、こんなときに裏ワザというか盲点が。
メーカーの直接販売するECサイトに在庫が残っていたりするんですよね。
Shakatak もこのプラチナSHM / 紙ジャケでは
「Night Birds」(1982年、2作目)
「Invitations」(1982年、3作目)
「Out of This World」(1983年、4作目)に在庫あり!
(1作目、5作目、ライヴアルバムは在庫切れ)
しかも新品。
amazon で中古を買い揃えるよりはるかに安いし、手間もかからない。
このところ金欠でCDを買うのは控えていたけど、この機会を逃すと損をする。
思い切って3枚とも買った。
 
届いて早速聞く。
居合わせた妻が「Night Birds」の1曲目の表題曲を聞いて
『あ、ナイト・バーズだ』と。
妻が小さい頃、義父がステレオに凝った頃があって
Shakatak のこのアルバムを買ったのだと。
当時音にこだわる人がクラシックではなくロックでもなく、
ジャズを、となると Shakatak だったように思う。
 
メロウでスムーズなAOR寄りのフュージョン
ファンクやソウルの雑味は排除して、
破綻のない、品の良い音を潔く、ストイックなまでに追い求める。
80年代のバーやナイトクラブってこういうのが流れてたんだろうなあ。
というか80年代のFMの定番。
僕らの世代ならこの曲、懐かしいと思う。
 
今聞くととても匿名性が高いんですよね。
Shakatak のこのスタイルが余りにも一般化しすぎたか、
あるいはもともと普遍的なものを求めていたのか。
ギターやキーボードのソロがあっても
自己主張のためではなくあくまでその曲が生み出すムードを作り出すため。
ヴォーカルも歌うというよりもコーラス。
その匿名性が最も高いのが「Night Birds」かな。
汎用フュージョン性とでもいうか。
「Out of This World」になると寄り AOR 路線を強めて
ゲストヴォーカルにアル・ジャロウを迎えてシングルヒットも出す。
 
ディスコもファンクもきっちり押さえてさりげなく隠し味に。
Rio Nights”という曲では
ブラジルのリズムもさらっと取り入れてほんと器用。
解説を読んだら、中心メンバーは元々70年代プログレを演奏していたのだとか。
人に歴史あり。
 
ここ数年、何周か回って日本の70年代や80年代のシティ・ポップ
世界的に再評価されているけど
その次は Shakatak や Level 42 といった80年代イギリスの
ファンク・ポップ・フュージョンのバンドが来るんじゃないかな。