女子フィギュア決勝

昨日の女子フィギュアのフリー。
ワリエワはミス連発で4位。滑り終えた後に号泣する姿を見た。
金メダルの世界女王アンナ・シェルバコワは
今にも壊れそうな精密機械のようであった。
銀メダルのアレクサンドラ・トゥルソワは
とにかく4回転ジャンプを飛びさえすればいいというターミネーターだった。
指先からレーザービームが出そうな。
 
いくつかニュースを見ると女帝のコーチがワリエワを𠮟責したとか
金メダルを取れなかったトゥルソワが激怒しているとかで
なんともゾッとする話。
ドーピング疑惑を跳ね除けてメダルへ、となるとよかったものの
メダルなしとなったワリエワは用済み、
15歳で強制引退か、というニュースもあった。
 
上記のコーチはスケートリンクを「工場」
選手を「原材料」と呼んでいるという。
ロシアは層が厚すぎてオリンピックは1回出たら終わり。
だからこそのあの飛び抜けた技術力・表現力のある演技であって
それが行き過ぎるとドーピング疑惑。
かつての男子フィギュアの帝王プルシェンコ
体中にボルトを埋め込んでるという話だったな。
オリンピック出場するも突然の棄権で選手生命を終えた。
 
昨日の中継には観客席かプレス席かでザギトワの姿もあった。
まだ19歳なのに引退。
体格とは別の意味で貫禄あったなあ。
15歳で出荷、19歳というと世代が2周りぐらい違うんだろうな。
 
そういうのが透けて見えるし、
他の国の選手も難易度の高いジャンプを試みて転倒、というのが痛々しい。
なので僕はあまりこの競技を見るのが気乗りしない。
 
今回のオリンピックを見て、アイスダンスの方がいいなあと思った。
無理のあるジャンプ競争もなく、芸術性を高め合う。
落ち着いて見ることができる。
でもこちらは日本がなかなか強くなれず、という。
4回転、4回転半といったわかりやすい数値目標があったほうが
取り組みやすい国民性なのだろう。