多摩川を歩く(国立~府中~二子玉川) 前編

先日の妻と妻の後輩ちゃんとの国立散歩を計画するために地図を見ていたら
国立から歩いて多摩川まで行けるんだなと。
あー、だったら、学生時代に住んでいた国立から、
結婚したばかりの頃住んでいた二子玉川まで歩いてみたいなと思い立つ。
20km 弱ぐらいになるのだろうか。
さすがに妻は難しいだろうかと一人でトライしてみることにする。
仕事が落ち着いて今週は一週間休みを取った。
その初日、月曜にさっそく実行する。
 
8時半前に家を出てバスで成増へ。
東武線に乗り換えて朝霞台北朝霞武蔵野線に乗り換え。
通勤客がごそっと下りる。
西国分寺で中央線に乗り換え。
09:20 には国立駅に着いた。
大江戸線で新宿、というルートよりもかなり早いんじゃないかと思う。
 
早速スタート。大学通りを南へ。
この日は晴れで雲もなく、風もない。
絶好の散歩日和。
 
谷保駅にはすぐ到着、2階の改札まで上がって南側へ。
谷保天満宮の前に出て中には入らず、甲州街道を東に。
新宿まで25kmと行先表示に書かれている。
大きな古い家が多い。昔は農家だったのだろう。庭木も手入れされている。
その分、歩道も狭く自転車が通ると道を譲り合う。
日野バイパスとぶつかって南に曲がる。
日野バイパスは北に延長しようとしているようで工事中だった。
学生時代、4年間国立に住んでいてもこの辺りは全然来ることなく。
谷保天満宮すら知らなかった。
始まって30分で未知のエリアに突入。楽しくてしょうがない。
 
広い日野バイパスを歩いていると
遠く向こうに雪で真っ白になった富士山が見えた。
大きな橋になっていて歩道まで上ってくるための螺旋階段がある。
そのまままっすぐ西に行けば国立ICか。
南に曲がる。こちらも大きな道路。心なしか閑散としている。
歩道に植えられた木々が静けさを増す存在となる。
10:00 青果市場の大きな建物の側を通り過ぎる。
物流の倉庫と農家と。鉄塔が大きい。
府中市に入る。
コンビニの駐車場が広く、長距離トラックが止まっている。
 
さらに閑散としてきて周りには化学系のプラントであるとか。
多摩川にかかる大きな府中四谷橋が見えてきた。
橋を上っていく。
上り切ると視界の広がる瞬間があって、おお、と思わず声が漏れた。
ここではまだ川そのものは見えない。
茶色く枯れた草むらがずっと続いている。
枯れ木の脇に青のビニールシートで組まれた小屋。
そのずっと奥に川崎側の建物。
建設中の高層マンションがポツンポツンと立っている。
 
多摩川通りという歩道・自転車道に出て、ここから先はひたすら川沿いに東へ。
すぐにも聖蹟桜ヶ丘の街並みが見えてきた。
川に橋が掛けられ、京王線の車両が連なって通り過ぎていく。
駅の周りにデパートなのだろう、高い建物がいくつか群がっていてその周りが住宅街か。
どんなところなのかずっと気になっていたけど、案外こじんまりしている。
 
10:30過ぎ、京王線の走る橋の下をくぐる。
キューピーマヨネーズの大きな社屋があった。
もしかしてここに工場見学の「マヨテラス」があるのか。
この辺りからようやく川が近くなってきた。
日の光を浴びてキラキラと水面が輝いている。
すぐ次に関戸橋。
この橋が鎌倉街道となるのか、行先表示を見ると橋を渡って右の方は町田だという。
ここは川沿いの歩道を歩くのではなく橋で途切れていて、
交差点をコの字型に迂回して向かい側に渡る。
この辺りは川が近いからか、団地も社屋も大きかった。
NECの工場、郵便局、読売新聞。
 
多摩川通りは自動車道に並行して舗装された道が続くんだけど、
その脇を川沿いに下ったところにもう一本
「府中多摩川かぜのみち」というのがあって、舗装されたりされてなかったり。
そちらを歩いたり、上の歩道に戻ったりと繰り返す。
この「かぜのみち」も調布の先まで続いていたかな。
途中からは「多摩川堤通り」という名前で一本になったり、また川沿いに二本になったり。
 
11:00 左側に郷土の森公園、過ぎて右側の川縁にバーベキュー場。
平日の昼間でも案外利用しているグループが多い。
若い人たちが数人で集まっているのもあれば
一人きりで火を焚いている人もいる。
分岐した小川に鴨? が浮かんでいる。
水門があるからか道は川から遠ざかるように少し折れ曲がり、
ベンチがあったので少し休憩して妻に握ってもらったおにぎりを食べた。
野球場やサッカー場があって、シニアチームが野球の練習をしていた。
 
11:15 南武線の橋に出る。貨物列車が通り過ぎていく。
11:20 是政橋。府中街道を横切る。
この先の「かぜのみち」は砂利道となる。そのまま歩いてみる。
大きな団地は亡くなって住宅地が続く。
是政なのでこの裏には西武線の駅があって競艇場があるのか。
変電所?  なのか、送電線の始まりとなる大きな鉄塔。
そこから鉄塔が巨人のように点々と立っていて送電線が川を渡る。
道路の左側に桜並木が続く。もちろん、まだまだ全然つぼみには遠く。
川を前にして春には咲き誇って見事な風景となるのだろう。
右側、川崎の奥には観覧車が。よみうりランドなのか。