飯田橋と神保町を往復

月に一度の飯田橋通い。
上の階がオフィス棟で3階までがレストランとクリニック。
通うのに便利だからと花粉症の免疫療法のため
3階のクリニックを利用するようになって、
在宅勤務になっても月に一度午前休を取って飯田橋へ。
飯田橋青森県のアンテナショップもあるということもあり。
 
今月末で異動ということでロッカーの私物を先月から整理し始めた。
数年前の大型案件のテストで最後に預かったものがあって、
それをしかるべきところに返却しなければいけなかったんだけど
システム切替後の不具合多発でその対応に追われているうちに
返しそびれてしまった。
めんどくさいからと足元の箱の中に放り込んでそれっきり。
それがそのままロッカーへ。
 
墓場に持って行くつもりでこっそり捨ててしまうというのもありえた。
この数年、この件で誰かに何かを言われることもなかったし。
9割方その気持ちでいたんだけど、
いや、それはいかんと最後の最後で自分の社会人としての良心が勝つ。
どうしたもんかとお世話になった方にそっと相談したら
この件巻き取ってくれるという。ありがたいものです。
 
なのでこの日は通院もさることながらその受け渡し、引継ぎがメインに。
クリニックの予約は10時半。
その前後で渡せたら手っ取り早いんだけど
その型が午前中いっぱい打ち合わせが入っていてうまくいかず。
午後イチ13時に予定を入れた。
 
8時半、家を出る。
この日は雨だと言うがまだ降りださず。
給料日だったので駅前の ATM に寄っていく。
勧めてくれる方がいて、大江戸線の中で
宿野かほる『ルビンの壺が割れた』を読み始める。
どんでん返しがすごいらしい。すぐ夢中になる。
 
10時前に飯田橋に着く。
手ぶらでお願いするのもなんだからと手土産を買おうと
青森県アンテナショップに向かうも営業時間の前。
少し周りを歩く。
コロナ禍であまり飯田橋界隈を歩かないでいるうちに
ちょこちょこ店が入れ替わっている。
ヤミツキカレーって前からあったっけ?
日乃屋カレーがなくなって別の店になっていた。
 
青森県アンテナショップで手土産に桜の時期の「いのち」を買う。
妻へのホワイトデーに北洋硝子の御猪口も買う。
こちらも桜の模様。
一応オフィスに行ってみるが、担当の方は自席にいるものの
ヘッドセットをつけてリモート会議中。
10時半予約のクリニックでの診察を終えて処方箋を出してもらって
再度行ってみるも打ち合わせ中。
ま、仕方ないかと本来の予定通り13時にまた来ることにする。
 
DiskUnion で CD を売りたかったこともあって神保町へ。
神田古本祭りの期間でもある。
歩いていく。まだ雨は降っていない。
飯田橋から神保町へと斜めに突っ切る道があって20分もあれば着く。
靖国通り沿いの古書店にはワゴンが出ているが、
どこもブルーシートがかけられていた。
神保町の交差点。
岩波ホールの映画の大きな看板を掛けていたところが既に取り壊されていた。
 
11時前だったのでキッチン南海に行ってみるとそれほど並んでいない。
先頭から5番目。しかし、11:15のオープンを前にしてどんどん伸びていった。
今日はカツカレーではなく、平目フライと生姜焼きの盛り合わせにする。
カウンターの席で目の前に揚げたてのジュジュー言ってるロースカツが並ぶ。
やっぱここは別格のうまさだな。
 
12時の DiskUnion の開店まで時間があって三省堂へ。
地球の歩き方の多摩地区というのを見かけて思わず買ってしまった。
DiskUnion で CD を預ける。21枚。
12:30 か 12:40 に査定が終わったらその後飯田橋に行って帰るか、
という心積もりだったのが、査定が終わるのが13時だという。
待たせるわけにはいかないしと飯田橋の用事を終えてからまた戻ってくることにした。
 
その13時もだいぶ先出しと JANIS2 へ。
amazon で見かけた中古CDを買いに行く。
用紙に記入して倉庫から取りに行ってもらっている間、
棚を見ていたらパトリシア・カースのライヴアルバムや
ジェフ・ベックの90年代のが250円。
だったらと買うことにした。
Marble Sheep の80年代後半、初期音源集に迷う。
 
外に出ると雨。歩いて飯田橋に戻るのも現実的ではなく、
半蔵門線東西線と一駅ずつ乗り継いでいく。
オフィスに戻って担当の方にお会いする。
引き継ぎは無事終了。
思い出話を少しする。
思えば15年ほど前のプロジェクトで初めて一緒に仕事をした。
また戻ってきてください、と声をかけられて退場。
 
中にいたのは10分ほどか。
雨が弱くなっていたので神保町まで歩くことにする。
本屋の棚を貸して自由に売ることのできるサービスというのが
都内各地に増え始めている。
我が家も棚をひとつ借りて本屋を始めようということになって
神保町で3月にオープンしたばかりのところと契約したものの
まだこちらの納品・配置が全然できてない状態で。
妻が様子を見てきてほしいという。
店全体の様子と周りの棚の様子と。
 
行ってみるとコロナ禍の入場制限で15時から営業となっていてまだ14時前。
再度 Janis2 を訪れて結局 Marble Sheep のCDを買う。
DiskUnionで査定結果を受け取る。
2,000円にもなれば御の字かなと思っていたら5,700円という結果に。
自信もって行っても全然値が付かない時もあれば
思いがけず高額になることもあっていまだよくわからず。
 
お金も入ったし、ランチョンでビール飲みながら待つかな、とも一瞬思うが、
それも失礼かもなとチェーン店のコーヒーショップで時間をつぶす。
『ルビンの壺が割れた』を読み終える。
確かにこれは衝撃のどんでん返し。
男と女どっちが罠を仕掛けているのか一章ごとにひっくり返るような。
 
15時になって本屋の棚を見に行く。
お、ここか。周りもまだ納品・配置していないところが多い。
そもそも入居者募集中のままの棚もけっこうある。
そんなもんか。
他の棚の選本の様子、空間の作り方を参考にするために写真を撮る。
この日納品という方も来ていた。
自分で値付けのシールを貼って並べる。
 
この日、全てがトントン拍子だったら13時には
神保町か飯田橋を出て帰ることになるか、と思っていたのが
気が付いたら15時半。
新宿には寄らずまっすぐ帰る。
処方箋を家の近くの薬局に持っていく。
 
家に着いたのは16時半。
大相撲を見る。照ノ富士休場。
夕方から雨が降った。
夜にかけて大雨。