先週買ったCD #86:2022/05/30-2022/06/05

2022/05/30: 無印良品 リヴィン光が丘店
(V.A. 無印良品) 「BGM 7」 \990
(V.A. 無印良品) 「BGM 10」 \990
(V.A. 無印良品) 「BGM 11」 \990
 
2022/05/30: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「Transonic 9」 \1030
(V.A.) 「Batofar Cherche Tokyo」 \200
 
2022/06/01: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「Plague Songs」 \1230
 
2022/06/03: diskunion.net
Slayer 「South of Heaven」 \1280
X 「Los Angeles」 \680
X 「Wild Gift」 \980
X 「Under The Big Black Sun」 \980
X 「See How We Are」 \680
 
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(V.A. 無印良品) 「BGM 11」 \990
 
20年ぐらい前になるか、無印良品の BGM のシリーズを何枚か買ったことがあった。
ストライプ模様にタイトルの数字を型押しした
茶色い厚紙の箱に入っているというシンプルなパッケージ。
音もまたシンプル。
アコースティックギターやピアノ、リコーダーなどナチュラルな肌触りの音。
無印良品の店舗で耳にした人は多いと思う。
第4集はアイリッシュケルト、第5集はプエルトルコのサルサ
地域に基づくテーマが設けられている。
現在、26集まで出ているのかな。
 
いいとはかってはいるけど、どことなく居心地悪く感じるところもあって
長らく聞き直すことはなかった。
歴史的な音源のシリーズを集めるなどディープな方向に向かうと
無印良品のシリーズは現地のミュージシャンと録音しているものの
どこか折衷的であって。
結局は BGM なんでしょ? 
魂よりも雰囲気なんでしょ? という。
 
コロナ禍でリモートワークがメインとなり、
オンラインの会議じゃなければ音楽をかけっぱなしということが増えた。
クラシックやジャズのソロピアノなど。
そういうのも一通り聞き返して、
あ、こういうのもあったなと棚の奥から取り出した。
 
案外悪くないな。というか、いい。
どのシリーズもヴォーカル入りの曲となしの曲も半々ぐらいか。
バリエーションに富んでいて、
その土地の民族音楽をモチーフにした室内楽的な曲が多い。
やっぱこれは BGM なんだな。
でもこれは最上の、BGM だ。
僕もようやく割り切れる、位置づけることができるようになった。
 
オリジナル録音なのに1枚990円という安さもいい。
今回僕はこの3枚を買った。
第11集のハワイアン
無印良品のネットストアから7と11をオーダーして最寄りの光が丘店で受け取る。
10はネットストアでは在庫切れだったけど、店頭在庫を検索したら光が丘店にあった。
他の店では”在庫わずか”だったのが、光が丘店はなぜか”在庫あり”だった。
ネットオーダーしたのが届いて受け取りに行く。
店頭在庫の10を探すが見つからない。
よく文具コーナーか生活家電コーナーの近くで見かけるけど。
店員に聞くと寝具売り場のカラーボックスの中に並んでいた。
これはわからんわ。
でもたくさん並んでいた。光が丘店は実は隠れた穴場なのかもしれない。
 
第7集のスコットランドamazon を見るとかなり高評価。
聞いてみてなるほど、これは無印良品の店舗でかかっている BGM のイメージに近い。
第10集のタンゴは”El Choclo” ”La Cumparsita” ”Soledad” といったおなじみの曲を演奏。
しかしかなり室内楽的に漂白されていて。これはこれで面白い。
 
第11集のハワイアンは解説に寄れば
フラの神様ジョージ・ナオペ氏をサウンドプロデューサーに迎えているとある。
もう10何年も前だけど、映画館でよく見ていた頃に
たまたまジョージ・クルーニー主演の『ファミリー・ツリー』という作品に出会った。
ハワイが舞台でいい音楽だなとサントラを探す。
ここでスラックキー・ギターというものに出会い、これはなかなかいいなと何枚かコンピを買った。
iPhone に入れて今もよく聞く。
Inter FM 土曜10時からの「iHeart Hawaii」も機会があれば聞く。
ライ・クーダーのプロデュースしたギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドもよかったな。
 
無印良品なのでスラックギターの聞きやすいところを集めたのかと思いきや、さにあらず。
逆で割と土着的な音だった。
神への祈り、という意味でのスピリチュアルなものを感じた。
大地の音、火山があって、滝があって、その間を抜ける風や降り出した雨の音。波の音。
しかし聞きにくいわけではなく、BGMらしさがきちんとあってカジュアル。
これは手が込んでるなとすぐわかる、上質な布を身にまとうかのよう。
無印良品の BGM が上っ面じゃなく、本気なんだなということがよく伝わってきた。
 
それはそうと。
このBGM集って店頭で見かけるのは第2集以後なんですよね。
第1集は? と思って調べてみるとどうも、廃盤のようで。
細野晴臣他何人かのミュージシャンが手掛けた3枚組。
何らかの事情があるのだろう。
ヤフオクやメルカリで見てみると3,000~4,000円ぐらいで入手できそうだ。
そのうち買ってみようと思う。