一日店長、棚主交流会

昨日は神保町 PASSAGE で青熊書店2号店のオープン、
PASSAGE の一日店長、夜は初めての棚主交流会と
PASSAGE 尽くしの一日。
 
この日の最高気温は34℃
留守番のみみたも暑かろうとエアコンをつけておく。
青森担当ということで「ワンダフルアオモリ」と書かれたTシャツを着る。
10時過ぎに出て神保町へ。
11時半前に到着。
一日店長は12時から19時までと長丁場。
ガツンと食べておくかと新世界菜館へ。
涼しくて落ち着いた雰囲気の地下で排骨カレー。
妻はサラダ冷麺。
 
12時前に PASSAGE 入り。
スタッフの方たちが開店準備を行っていた。
青熊書店2号店の搬入、当初は15時半の予約だったのを
今空いてるからと前倒ししてもらった。
店の奥にスタッフ用のテーブルがあってノートPCが何台か。
30冊近い本の入荷登録を行い、
出してもらったバーコードのシールを1冊1冊貼っていく。
貼り終えると棚に並べていく。
思ったよりも奥行きがなく、1列並べるのが精いっぱい。
大型本の裏に文庫を隠し在庫で置いとくかと
たくさん持って行ったのもようやく縦にして数冊。
まあでもなんとか押し込めることができた。
ギュウギュウもよくないけど。
並べ終えて、無事オープン。
 
基本はレジ担当。PASSAGE は現金不可。
タブレットに決済のためのアプリが入っている。
バーコードリーダーで本のバーコードを読み取って、
有料の紙袋が必要か聞く。
決済手段を確認して、クレジットカードを差し込んでサインしてもらうか、
交通系ICカードや iD / Quick Pay をタッチする。
最後、レシートの有無を確認する。
手書きの領収書やプリントアウトしたレシートはなし。
出すとしたらメールか、ショートメール。
そういうとだいたいの人は不要ですとなる。
初めてクレジットカードを受け取ったときはドキドキした。
棚主さんの友人の方だったので気楽にできたのがよかった。
何人の販売を受け持ったかなあ。10数組か。
若いカップル、若い女性二人連れ、年配の女性二人連れ、
若い女性一人、若い男性一人、年配の男性一人、
という客層が多かった。
一時間近くかけて全ての棚を眺めて2・3冊買う人もいる。
あ、今、あの辺見てるんだなとそれとなく眺めながら過ごす。
柴田元幸先生の棚はやはり人気で、
先生の出品した『Monkey Business』はこの日だけで2冊売れた。
 
レジ台の横は陳列スペースとなっていて、
一日店長はそこを利用して本を並べることができる。
しかしその日は既に企画があって、
青熊書店や青羊文庫、BOOKS みつばちなど名前に動物の名前が入った棚が集まって
動物会議。たぬきやペンギンなどのぬいぐるみを持ち寄る。
棚主の一人の方がオオサンショウウオのぬいぐるみを持ってきて「店長」として椅子に座らせたりと
皆、遊び心を発揮する。文化祭のあの楽しかった雰囲気を思い出す。
面白い人たちの集まりだな、と改めて思う。
 
月曜の NHK 18時半の『首都圏ネットワーク』で PASSAGE が取り上げられたばかりで
この週末は大変かと思いきや、案外そうでもない。
余りの気温の暑さに外に出る人が少なかったのだろう。
14時台かな、お客さんがゼロになり、スタッフも買い出しでひと気のない瞬間があった。
それが日も暮れて多少涼しくなるとまた来店者も増えた。
一時は入場制限するか、という話も出た。
僕らは椅子に座っていいとはされていたものの基本は立ちっぱなし。
暑くて向かいのコンビニに何度もペットボトルを買いに行った。
夕方、棚主さん仲間の方がふらっと来て一日店長を替わってくれることになり、休憩。
僕は DiskUnion に行った。
戻ってくるとお色直しということで青熊くんTシャツに着替えた。
 
残念ながら青熊書店は本店も2号店も1冊も売れず。
2号店の本を手に取って読みだした方がいたのがレジから見えたとき、
ドキドキした。あー、戻しちゃったと残念がる。
 
19時で閉店。19時半から棚主交流会へ。
とある大型飲食店を貸切。
棚の近い人たちでグループが分けられて、立食形式の飲み放題。
いろんな棚主の方と話すことができた。たくさん名刺を交換した。
発起人の鹿島茂先生、書評家の豊崎晴美先生、
その他 All Reviews に参加し、PASSAGE でも棚主の先生たちのスピーチ、
スタッフの皆さんのスピーチ。
21時半までとなっていて22時まで名残惜しく最後まで店に残ったか。
 
そのまま2次会へ。
PASSAGEの店舗の中にそれぞれコンビニで買った缶ビール、缶チューハイを持ち込む。
酔っ払いながら棚を見て回ったり、神保町談義をしたり。
気が付いたら午前0時前。
終電に間に合って帰ってくることができた。
 
今回もたくさんの本を買ってしまった……
アン・ビーティ『燃える家』(385円、BOOKSみつばち)
横尾宣政『野村証券第2事業法人部』(400円、大王グループ)
金子浩久『セナと日本人』(300円、金子浩久書店 交流会でお話しさせていただきました)
カール・ホフマン『人喰い』(2,000円、古屋美登里の本棚)
溝口敦『薬物とセックス』(200円、スペースにぶしぶ)
中原中也『汚れちまつた悲しみに……』(200円、かきがら書房)
村山由佳『放蕩記』(150円、仕事を好きでいる工夫と、穏やかな暮らし)
豊田道倫『キッチンにて2』(1320円、ドミニク)
杉浦康平『コスモス+マンダラ』(1,350円、声文堂)
新品もありますが、状態のいい中古品が手ごろな値段で買えるのがいいですね。