昼に差し掛かった打ち合わせ。
ふと iPhone を見るとニュース速報が。
阿部元首相が銃で撃たれ、心肺停止とあった。
え？
打ち合わせが終わってテレビをつけるとずっと、そのことだけを。
昼の間見ていた。
奈良県のとある駅前で遊説中に背後から散弾銃で撃たれた。２回。
一般の方が撮影していた動画が繰り返し流れた。
演説をしている。白い煙。画面が乱れる。駆け寄る人々。
別の打ち合わせが18時に終わる。
最後に話に出たけど、仕事をしていてそのことを知らないメンバーもいた。
携帯を開かなかったですと。
その頃、前後して亡くなられたとニュースが入った。
昼、何もわからない時点では
単独犯なのか、そya
それとも何らかの組織が関わっているのかが気になった。
撃った男は逃走せず、その場で取り押さえられたという。
組織にやとわれての犯行なら、相当腹の座ったヒットマンだな、と思った。
それは犯人たちの望んだことなのか。
午後のどこかで見たニュースでは男は41歳で元自衛官なのだという。
何らかの信条に基づいた単独犯なのだろう。
精神的にまともな状態だったのか、そうじゃないのか。
まともじゃなかったら、それはいいのか。
取り調べで男は、阿部元首相に恨みがあった、
政治的信条の違いによるものではないと語ったという。
もしかしたら聞き間違えたかもしれない。
でも、それが本当ならとてもぞっとする。
気に食わない人間を殺す、という事件はいくらでもあった。
しかし、一国の元首相にあった人間をそんな簡単に殺せるものなのか。
そのために銃を入手あるいは製作できるものなのか。
twitter を見ていると様々な立場の様々な意見が飛び交っていた。
ひとつ感じられたのは、日本という国はひとつの線を越えた、ということだった。
それが何の線なのか、民主主義の崩壊なのか、テロが身近に起こる国になったということなのか。
いろいろあるだろうけど。
とりとめなく考える。
・明後日は参院選。党は慎重に発言するけど、アホな議員や候補は美談にしてしまうだろう。
野党も然り。
・何年か後に安倍元首相が亡くなった日のことを、そのニュースに触れた瞬間を
僕は、僕らは覚えているだろうか。ケネディ大統領のように。
・極端なことをあえて言えば、与党が国民を白痴化したことで今回のことが起きた。
その報いを本人が受けた。
阿部のマスクに対して、はぁ？ とあきれて、
暖炉の前で犬を撫でている映像に、この人は何もわかってない、と不快に感じた。
それは正直に言う。
かと言ってそんな簡単に殺されていいのか、それでこの国はいいのかと思う。
いろんなことがゾッとする。
