土用の丑の日

朝イチで荻窪の床屋、その後神保町 PASSAGE の青熊書店に搬入という予定。
土用の丑の日で鰻を食べたいと妻が言う。
11時に神保町に着いて『なかや』に行ってみる。
数年ぶりに訪れたら白山通り沿いの移転していた。
既に長い行列になってるんじゃないかと思いきや、僕の前は一組だけだった。
コロナ禍で外出を控えているのか、ただ単に暑いからか、
それとも鰻はそんなに並ばないものなのか。
向かいの食肉センターは相変わらずの行列だった。
 
妻と落ち合い、11時半開店。
炎天下並んだので冷酒を一合。キュッと気持ちいい。
お通しのわさび漬けもいい。
妻は特上、僕はご飯の中にも蒲焼を敷いた「大名」にする。
今から10年近く前、神保町で働いていたときには
ボーナスの日にこの「大名」を頼んだものだった。
 
神保町には『かねいち』や『今荘』といくつか鰻の店があるが、
『なかや』が一番うまいと思う。
というか自分の中では西の横綱練馬高野台の『まつむら』
東の横綱が『なかや』かな。
そんなに鰻に詳しいわけではないけれど。
 
蒲焼がふっくら、つやつやしている。
そこにかかったタレがいい。
タレのいい店はジャボジャボとご飯に掛けたりはしない。
 
周りのいくつかの席は神保町に住む常連なのだろう、
まだ若い店長の方が挨拶に来て少し言葉を交わす。
ツマミを頼んで酒を飲み、白焼きが出てくる。
鰻は手の空いた時でいいよ、なんて言う。
もしかしたら何代もここ神保町で食べているのかもしれない。
 
DiskUnion にCDを売る。
PASSAGE に向かう途中にふと見かけたワゴンセールで
キネマ旬報社のムック『女優 夏目雅子』を見かけ、買う。
PASSAGE で搬入、陳列が終えた後もやはり買ってしまった。
米原真理『必笑小噺のテクニック』(サイン入り)
辺見じゅん『収容所から来た遺書』
E・キュープラー・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』
青澤隆明『現代のピアニスト30 ――アリアと変奏』
鳥井賀句『パンク・ロックを越えて インタビュー集』
 
DiskUnion に買い取り結果を受け取りに行く。
22枚で3,540円。まずまずの結果。
100円コーナーのCD・本が充実していて
Gypsy Kings 「Greatest Hits」
Jane Birkin 「Quoi」(ブリジット・バルドージャンヌ・モローなどの女優のシリーズ)
滝口 悠生『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』(音楽本でもないけれど)
別冊宝島342 このCDを聴け! 買って絶対損はない洋楽CD638枚』
これらが100円。
他、200CDシリーズの『映画音楽 200CDスコア・サントラを聴く』
MUSIC MAGAZINE増刊のCDBEST100のシリーズ『ヴィヴァ! ボサノーヴァ』
Percy Faith Orchestra 「Malaguena」(旧規格だけど国内盤。出てたんですね)
 
妻は書泉グランデにいるという。
1階の奥で「てつどう/バスまつり」
ロマンスカーの座席、西武バスのバス停板(小平や東久留米界隈)など。
昭和の名特急「はつかり」の車体を模したエコバッグが半額で550円。
これは安いと買ってみた。
 
14時過ぎ。一休みしてから帰るかと妻のお気に入りの「klein blue」に入る。
雑居ビルの2階。
靖国通りに面した、テラス席のような横並びの2席があって狭い個室のようになっている。
換気のため大きく窓を開けていて外が見渡せる。
2階の高さから神保町を眺めることのできる場所は珍しいな、と思う。
僕がよく通う JANIS2 も DiskUnion も先日改装のため閉店した三省堂も2階にあって窓がない。
ランチョンぐらいか。
乾いた喉を潤すために生ビール、レモンスカッシュ。
 
疲れてそのまま帰ってくる。
シャワーを浴びて和室に布団を敷き、エアコンをかけて昼寝。