先週買ったCD #102:2022/09/19-2022/09/25

2022/09/19: メルカリ
Little Feat 「The Action In Frisco」 \2000
 
2022/09/19: diskunion.net
Faye Wong 「My Favorite」 \4250
Faye Wong 「Faye HK Scenic Tour 98-99」 \5950
 
2022/09/19: Alchemy Records Shopping Site
花電車 「The Golden Age of Heavy Blood」 \2500
 
2022/09/19: diskunion.net
Orchestra Baobab 「La Bel le Epoque」 \1800
Cypress Hill 「Temples of Boom」 \580
 
2022/09/20: tower.jp
Prince 「Gold Expelience」 \2750
George Michael 「Older Limited Collector's Edition」 \3960
Valerie Carter 「The Lost Tapes Vol.2」 \2640
She & Him 「Melt Away: A Tribute To Brian Wilson」 \2871
 
9022/09/20: diskunion.net
Kate Bush 「The Whole Story」 \2450
(V.A.) 「Hot Women」 \1500
Cassandra Wilson 「Jumpworld」 \480
The Marshall Tucker Band 「Way Out West! Live From San Fransisco 1973」 \680
 
2022/09/22: BOOKOFF 荻窪駅北口店
John Simon 「Journey」 \990
Christopher Cross 「The Best of Christopher Cross」 \693
 
2022/09/22: 大泉学園駅前店
クリープハイプ 「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ(愛蔵盤)」 \2010
 
2022/09/22: www.hmv.co.jp
赤痢 「仏滅ラプソディ ~THE BEST OF SEKIRI~」 \2410
ミドリ 「セカンド」 \440
キミドリ 「あらためまして、はじめまして、ミドリです。」 \330
 
2022/09/22: www.amazon.co.jp
Stevie WonderStevie Wonder Live」 \3850
 
2022/09/23: BOOKOFF 練馬光が丘店
Alice In Chains 「Live」 \792
Mama's Gun 「The Life And Soul」 \330
Madonna 「Like A Virgin」 \990
Aerosmith 「Nine Lives + Box of Fire」 \693
 
2022/09/23: diskunion.net
米米 CLUB 「The Last Symposium」 \780
The J.B.'s 「Funky Good Time: The Anthology」 \880
Chico Buarque 「Caravanas」 \1500
 
2022/09/24: TowerRecords 光が丘店
edbl 「Kazuki Sessions」 (\2640)
タワレコのポイントで
 
2022/09/24: BOOKOFF 練馬光が丘店
石野卓球 「In The Box - Live at Womb Tokyo - 」 \782
Big Audio Dynamaite 「F-Punk」 \693
Groove Armada 「Back To Mine」 \990
 
2022/09/24: BOOKOFF 練馬光が丘店
Alice In Chains 「Jar of Flies」 (\550)
BOOKOFF のポイントで
 
2022/09/24: www.amazon.co.jp
John Simon 「Journey」 \880
 
2022/09/24: ヤフオク
(Soundtracks) 「映画音楽BGM集 IV うる星やつら4 ★ラム・ザ・フォーエバー★」 \1500
 
2022/09/25: BOOKOFF 練馬光が丘店
Biohazard 「Uncivilization」 \693
(Soundtracks) 「Parfum D'yvonne」 \550
 
2022/09/25: diskunion.net
(Soundtracks) 「祭ばやしが聞こえる」 \1900
 
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Kate Bush 「The Whole Story」
 
いつの時代も天才と呼ぶべきミュージシャン、作曲家がいる。
モーツァルトであるとかベートーヴェンであるとか。
タンゴのアストル・ピアソラ、レゲエのボブ・マーリーをそう呼ぶ人もいるだろう。
 
その時代の音楽にイノベーションをもたらし、後の時代にも長く影響を与える人。
例えばそんな説明が思いつく。
新しい様式であるとか、新しい価値観であるとか。
無から全く新しいものを生み出すことはできない、
常に先行するものに対して何かを付け足すだけである、という考え方がある。
僕もそう思う。
天才とは、その組み合わせ方、
付け足すもの(ないしは取り外すもの)の見つけ方の意外さ、大胆さ、斬新さにあるのだろう。
かといって奇抜であればいい、というものでもない。
 
今だと誰であろうか。
ビョークがそうだし、知名度ビョークに及ばないがアルカもそうだろう。
(そもそもアルカはビョークにフックアップされている)
もう少し前の世代だと、例えば70年代・80年代だとケイト・ブッシュか。
ちょっと聞いただけでは高い声の女性が
クラシックの素養のあるバンドをバックに歌うポップ・ミュージック。
しかしその出所がわからない。
ロックやクラシック、ポップ の意匠を借りてはいるが、本質はそこではなく、
もっと別次元のものにあるのが聞いて取れる。
それが何かといえば高い物語性に裏打ちされた
自由奔放なイマジネーションということになるだろう。
 
(90年代以後特に)多作ではないが、60代になった今も活動を続けている。
広く話題になったのはやはりデビューから数年の
「The Kick Inside」(1978)や「The Dreaming」(1982)だが、
21世紀に入ってからの「Aerial」(2005)や「50 Words for Snow」(2011)の方が
天才度が上がってるんじゃないかと思う。
成熟した自由奔放というか。
他にどこにもない、ケイト・ブッシュにしか紡ぎだせない音。
 
2018年にそれまでの活動の集大成としてそれまでのオリジナルアルバム全てに
4枚組のレア曲集を追加したボックスセットがリマスターされ、
CDとレコード、それぞれのフォーマットで発表された。
 
しかしなぜかベストアルバムはここに含まれなかった。
公式に発表されたベストアルバムはこの「The Whole Story」(1986)のみ。
1枚目から5枚目までの選曲。
彼女からすればオリジナルアルバムを聞いてほしいということなのだろう。
 
収録曲は1作目「The Kick Inside」からの”Wuthering Heights”(嵐が丘)が
ヴォーカルを録り直している。
このアルバムだけの新曲”Experiment IV” がレアナンバーとなるか。
他、各アルバムからだいたい2~3曲ずつ。
 
今ここで語るべきは
元々は1985年に発表された「Hounds of Love」からの
シングル ”Running Up That Hill” (神秘の丘)がこの夏、
Netflix の映画に使われて和田になり、なんと全米チャートトップ10入り。
自身でも初めてのトップ10入りなのだという。
今もあちこちでかかってるのかな。
例えば、小林克也の『ベストヒットUSA』を見る人だったら
番組中盤のトップ20のコーナーで
1曲だけやけに古めかしい画質の劣った曲がかかってることに気づいていると思う。
人生何があるかわからない。
 
デジタルで売れまくっただけではなく、
今月末にはアメリカでCDシングルも出る。このご時世なのに。
オリジナルのアートワークを使用、
B面は、いや、カップリングはオリジナル通りに ”Under The Ivy” とのこと。
この曲、前述の4枚組レア曲集には収録されているけど、オリジナルアルバムには入っていない。
そう思うと欲しくなるが、今、HMVのサイトで見てみたら新品で5,000円近い値段だった。
ひゃー。CDシングルなのに。
Rhino から出るので愛蔵盤的な立派なものになるのかもしれない。
 
ケイト・ブッシュを聞き直していたら
DiskUnion で紙ジャケの中古が出てきたのを見つけて即オーダー。
表ジャケットの妖艶な顔」も美しいけど、
夕暮れにシルエットになって移動式の天文台みたいなのに乗っている裏ジャケットがかっこいい。
”Experiment IV” のビデオクリップなのかな。