進化しないもの

僕が大学生だった90年代半ばにインターネットというものが世の中に広まり始め、
僕が社会人になった1999年に爆発的に広まったという印象がある。
Windows98の大ヒットを受けて、というのも大きいだろう。
ECサイトというものが登場してインターネットを介して商品が買えるようになった。
FLASH が使われるようになり、SNSが席巻する。
長時間の動画を見るのが当たり前になり、クラウド上にファイルを保存する。
インターネットは急激に進化してきた。今も進化し続けている。
 
なのに、なぜこれは改善されないのか? と疑問に思い続けてきたことがある。
何かを調べたり買うためによく利用するサイトというものがいくつかある。
トップから開いた次のページも、さらにその先のページのこともよくわかっている。
その次のページで「次へ」でも「購入」でもいいが、ボタンを押そうとした瞬間に
バナーが表示されて押したくもないのに押してしまう。
興味のない広告が表示される。
時間を無駄にしてイラっとする。
 
あれってなんで、ボタンを押すギリギリのところでひょこっと出てくるんだろうな。
ページを開いた瞬間にサッとバナーも表示されたらいいのに
20年もかかっていまだにタイミングが遅れる。
通信環境もサーバの性能もいろんなものが改善されているはずなのに。
 
もしかしてあれは、バナーを押してもらうためにわざと改善してないのか。
むしろ、絶妙なタイミングとなるようチューニングを続けてたりしないか。
画面表示の開始からボタンを押すまでの時間を計測してサーバに送られ、
ユーザーIDごとに集計して、この人ならこのタイミングで、みたいなことも
今なら割と簡単にできるんじゃないか。
 
そんなふうに勘繰るぐらい、イラっと来る。
忙しいときほど踏んでしまう。
ああ、また今日も。
あれを改善したいと思う人はいないのだろうか?? とすら思う。
皆なんとも思わないのかなー。