ウイルス性胃腸炎?

この日は二子玉川で買い物の予定。
元日の青森帰省のため、母から頼まれたお菓子や甥っ子・姪っ子へのお土産を買いに行く。
朝のうちは何ともなかった。
毎朝計っている体温も平熱だった。
それが9時半を過ぎたぐらいから徐々に具合が悪くなってきた。
体が重くてだるい。
そういえば、寝てたら目が覚めてうっすらと吐き気がした。
しかし我慢できるぐらいだったし、寝室の近くのトイレで吐いたら妻が目を覚まし心配するだろう。
今思うと、ここが判断の分かれ目だったかもしれない。
 
車に乗って出かけるも、荻窪を過ぎて高井戸まで来たところでギブアップ。
引き返し、家で寝ていることにする。
二子玉川には妻だけで行ってもらう。
車の中のモワッとした空気にやられた。珍しく車酔いのようにもなった。
相当弱ってたんだな。
家に着いてトイレに駆け込み吐く。昨日食べたものが消化されずにそのまま大量に出てきた。
猛烈な悪寒があって、布団を敷いてジャージのまま潜り込む。
厚手の掛け布団の上に毛布まで掛けているのに、ジャージも来ているのに、寒くてたまらない。
丸くなってガタガタと震える。
そのうちに眠っていた。
 
妻は順調に買い物を続けている。
妻からの LINE に答える。
喉が痛いわけでもなく、咳もない。鼻水が出ることもない。
またしばらく寝ているうちに妻が帰ってくる。
妻に促されてようやく体温を測る。
39.2℃だった。47年生きてきて、最高の高熱だろう。
コロナの検査キットを使ったらどうかとなって舌の上に挟んで2分待つ。
その後10分以内に結果が出るのだが、陰性で1本、陽性で2本のサインが出てこない。
よほど口の中がからからに乾いていたのだな。
お茶を入れてもらい、起き上がり飲む。
また布団に入る。寝ていた和室の窓から青空が見える。
緊急外来に行こうと妻が言うが、僕は断る。
年末のこの時期に行っても熱さましをもらって様子を見ましょうとなるだけだろうし、
待合室に咳をした人がたくさんいる中で1時間とか2時間とか待つのはつらい。
体力を消耗するし、他の病気を拾うかもしれない。
 
それにおそらく、これはウイルス性の胃腸炎だろうと。
昨年の冬も2回かかった。
2回目は偶然か同じく12月30日で、体がこの日、
1年の間にたまった澱みを吐き出そうとしているのかもしれない。
 
解熱剤とビオフェルミンを持ってきてもらい、
とにかくこの日は布団の中で過ごす。
いつのまにか暗くなっている。
妻がテレビを見ているのが聞こえる。バカリズム脚本の映画が面白かったという。
何度かウトウトして目を覚ますと妻が下の回の片づけをしている。
あるときは前から作ると言っていた鶏大根を鍋で煮ている。
ラジオなのか若手の漫才。ランジャタイ、納言といった名前が聞こえた。
体温を測ると37.2℃まで下がっていた。
 
人はよくここまで眠れるものだなと思う。
体温が下がると逆に、布団から手や足を出して冷たいところを探す。
気が付くとリビングの明かりも消えていた。
朝までまた寝よう。
妻のサポートでとても助かった。