先週買ったCD #118:2023/01/16-2023/01/22

2023/01/13: diskunion.net
マリア観音 「犬死に トゥーマッチ・エディション」 \1300
Dr. Feelgood 「Down By The Jetty」 \880
Dr. Feelgood 「LIVE AT THE BBC 1974-5」 \880
 
2023/01/14: ヤフオク
British Electric Foundation 「Music Of Quality & Distinction, Volume 1」 \2150
 
2023/01/16: diskunion.net
Magic Sam 「Live!」 \1800
 
2023/01/17: www.amazon.co.jp
Fishbone 「Fishbone E.P. / In Your Face plus bonus tracks」 \1877
 
2023/01/17: Yahooショッピング
the L project 「volume 1 IN A QUIET PLACE」 \2800
 
2023/01/17: diskunion.net
Joss Stone 「LP1」 \580
BadBadNotGood 「Late Night Tales」 \880
Fantastic Negrito 「The Last Days of Oakland」 \1100
Lurrie Bell 「Mercurial Sun」 \580
Otis Rush 「I Can't Quit You Baby The Complete Cobra Sessions 1956-1958」 \2250
 
2023/01/19: www.amazon.co.jp
Joss Stone 「The Soul Sessions」 \500
 
2023/01/19: diskunion.net
Fleetwood Mac 「Mystery To Me」 \5750
Peter, Paul & Mary 「Live In Japan」 \5850
 
2023/01/20: diskunion.net
Sandy Lam 「Drifting」 \21850
Stevie Ray Vaughan and Double Trouble 「The Sky Is Crying」 \2250
Stevie Ray Vaughan and Double Trouble 「In THe Beginning」 \1700
Fleetwood Mac 「Live In Bostone Vol.1」 \1300
Fleetwood Mac 「Live In Bostone Vol.1」 \1100
 
2023/01/20: www.hmv.co.jp
Arctic Monkeys 「Late Night Tales」 \1671
 
2023/01/20: tower.jp
Anne Sila 「A Nos Coeurs」 \3051
Anne Sila 「A Nos Coeurs」 \3051
 
2023/01/21: DiskUnion 新宿中古館
The ByrdsSweet Heart of the Rodeo」 \680
The Byrds 「(Untitled) / (Unissued)」 \880
Stevie Ray Vaughan and Double Trouble 「Blues At Sunrise」 \600
Cheap Trick 「Sgt. Pepper Live」 \680
 
2023/01/21: DiskUnion 新宿中古館
The Pineapple Sugar Hawaiian Band 「The Pineapple Sugar Hawaiian Band vol.1」 \680
Thomas Mapfumo 「Spirits To BIte Our Ears : The Singles Collection 1977-1986」 \1000
MC5 「Thunder Express」 \580
(V.A.) 「Rock And Roll Doctor Lowell Geoge Tribute Album」 \780
(Soundtracks) 「The X-Files: The Album」 \280
 
2023/01/21: www.hmv.co.jp
M.I.A. 「Arular」 \330
 
2023/01/21: diskunion.net
藤原ヒロシ 「"YURI" Original Soundtrack Deluxe Edition」 \4250
The Muffins 「Manna / Mirage」 \1400
 
2023/01/22: www.hmv.co.jp
Eric Johnson 「Live In Europe」 (\1631)
HMV のポイントで
 
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the L project 「volume 1 IN A QUIET PLACE」
 
先週の日曜、寝ようとしたら妻がこの番組知ってる? と。
『LISTEN.』という名で、山口智子がナビゲーションとなって世界各地の音楽を伝えるという内容。
番組の公式サイトなのだろうか、ティーザー映像を iPhone で見せてくれた。
小屋に大勢の黒人の男たちが集まって輪になってパーカッションを叩いている。
熱気溢れる自由闊達なリズム。
アフリカ? 南アメリカ? どの地域なのか全然わからない。
民族音楽は好きで、キングレコードの『World Roots Music Library』をせっせと買い集めてきた。
その僕でも全くわからない。
なのにその音楽の質の高さはわかる。
え? これ、かなり質の高い番組なんじゃないの?
 
BS朝日で2010年に始まって、残念ながら2017年で番組は終わったようだ。
放送の曜日、時間帯は土曜の13時から。
あー……、盲点だった。土曜の昼は出掛けてることが多かったもんなあ。
『LISTEN.』ではただの出演者ではなく、
プロデューサーとして山口智子自身が世界を旅する中で出会った音楽を紹介しているのだという。
全然知らなかった。
僕の中では月9女優のまま止まってしまっていた。
妻は言う。『LISTEN.』プロジェクトの前は
『楽しい和ー』という本を出して、国内の職人を訪ね回っていた。
彼女は目利きだと。
 
寝床で iPhone をいじりながら、残念だな、この番組見れないのかな。
リビングの妻とそんな話をしていたら、妻が昨年番組の本が出たという。
600ページ越えで4,400円。大著だ。
2次元バーコードで演奏シーンの動画を見ることもできる。
 
せめて本で雰囲気を楽しむかと amazon で見てみたら在庫切れ。
タワレコでは取り寄せ、HMVと DiskUnion では検索してもヒットせず。
出版社は初めて聞くところで、もしかしたらこれは小さいところなのかもしれない。
増刷はないのかもしれない。
俄然やる気が出て寝床の中で探し回る。
メルカリで12,000円というのがあった。
サイン入り。新品。高いな。でもサインが欲しいわけではない。中古でもいい。
よく見るとイベントで発売したものなのか、CDが付いてくるという。
番組をダイジェストしたCDだろうか。それは欲しい! 絶対欲しい!
これを買うべきか……
 
ヤフオクでは中古が3,000円ぐらいで出ている。うーむ。
探し続けていたら、紀伊国屋書店オンラインストアに在庫があった。
これを新宿本店で受け取ることにする。
CDの方は Yahoo! ショッピングの代官山蔦屋の店舗にあった。
おそらくここで出版記念イベントがあったんじゃないかな。
代官山蔦屋に行けばまだCDがあるのだろう。
CDは3,300円と高かったが、今買い逃すと二度と手が入らないだろう。買いだ。
 
それが届く。書籍版も入手した。
ジャケットには灰色の波打ち際。空も灰色。
そこに白い文字で小さく「IN A QUIET PLACE」とある。
この荒涼感が全て。思わず居住まいを正したくなる。
安易な気持ちでやってませんよ、という意思表示。
 
10名のアーティストが選ばれている。
ヨーロッパと中南米
アジア、アフリカは選ばれず。
過去のエピソードを見るとイランやネパールも訪れてるみたいだけど。
CDのタイトルには「volume 1」とあるので、いつか「volume 2」もあるのかもしれない。
 
番組のエピソードは31回となって、
その最終回の31回目がそれまでのダイジェストになるのだろうか、
このCDと同じセレクションだった。
 
聞いてみると、歌。清らかな、心洗われるような歌の数々。
リズム、ではない。
(「volume 2」があるなら次のテーマはリズムもありかも)
みもふたもないことを言ってしまえば、
無印良品のBGMをよりグレードアップさせたかのような。
でもこちらはもちろん、BGM/商品/消費財ではなく、
優れた目利きがキュレーションしたひとつの作品なわけで。
(いや、無印良品のBGMがそうじゃないと言いたいのではなく、難しいな……
 無印良品は作品としてもすぐれているけど、その前に商品であるのが前提というか)
 
正直、キングレコードの『World Roots Music Library』のシリーズをたくさん持っていても
この曲はどの地方の何に似ているというのはよくわからず。
それ以前に普遍的なものを感じる。
このメロディーだから、このリズムだから、この編成だから、というのを超えたもの。
それは一言でいうと、音楽との『出会い』であろうか。
その瑞々しい印象を捉えている。
山口智子のチームは事前にこの地方のこの音楽を訪れますと事前に設定するのではなく、
旅をする中で出会った音楽を紹介しているのだという。
 
久保田真琴がキュレーションした民族音楽のガイドCDと
比肩するぐらいの密度の濃さがあると思う。
世の初めには歌があった。
語り継ぐ歌があった。
そんな強いメッセージを感じた。
歌のない楽器だけの演奏の曲にも歌心があった。