『激走!日本アルプス大縦断 2022』

NHK BSプレミアムの朝07:45の枠。
『にっぽん縦断こころ旅』が年末で終わって、
『グレートトラバース3』の15分版の続きかと思っていた。
いよいよ北東北の山へ。北海道へ。
 
年が明けて違う番組が始まった。
『激走!日本アルプス大縦断 2022』の15分版。
日本一過酷と言われるレース。
富山湾を出発し、北・中央・南アルプスを縦走、駿河湾に至る
全長400kmを超えるコースを制限時間8日間で走破する。
 
誰でも出場できるわけではなく、
大会要項の pdf ファイルを参照すると
・参加資格
 1. 過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走している事
 2. 過去標高2,000m以上の場所において 10泊以上のキャンプ経験がある事
・参加条件(書類選考基準)
 10. 1日にコースタイム25時間以上の山岳トレイルコースを、
   コースタイムの60%以下 のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有すること。
 11. フルマラソンを3時間20分以内、あるいは
   100kmマラソンを10時間30分以内に完走 できる記録を有すること。
など。
書類選考があって、60人の選考会から30人の本選へと絞られる。
選考会の場面も番組の最初にあったけど、
予選会用のコースを走り、
テントを一定の時間で張ることができるかなどの実技も試される。
以前の大会で出場、完走した人も容赦なく落とされる。
これまで2回、3回と選考会に落ちて今回ようやくという人も多かった。
必須装備も決まっているし、地図は大会が用意したものに限るし、
もちろんスマホを使うなどもってのほか。
 
そして本選へ。
選ばれた30人がそれぞれの思いを抱えて走る。
ぶっちぎりの優勝者はほぼ不眠不休で4時間13時間という大記録を打ち立てた一方で
残りの選手の大半は関門での足切り前に何とか通過しようと
疲れきった、怪我をした体を引きずりながらなんとか山の上り下りを繰り返す。
胃の不調で食べられなくなり、幻聴や幻覚に悩まされ、
雨の中を進んで低体温症の危険にさらされる。
しかも今回は後半、台風の接近もあった。
フラフラの状態で進むべきかリタイアかの選択も迫られる。
とても見応えがあった。
それも明日で最終回。8日間の日程が全て終わる。
果たして何人完走できるのか。
 
年末に2時間か3時間のスペシャルをやってて、冒頭の選考会のところだけ見た。
面白そうだったけど、他に見たい番組があることに気づいてチャンネルを変えてしまった。
うーん、こちらを見るべきだった。
 
2002年に第1回大会が開催され、以後2年おきに。
2020年はコロナで延期、その2021年は台風により途中で中止。
そして昨年2022年。
次は2024年か。
これ、沿道や山小屋で応援してみたいなあ。
あるいはゴール地点の海辺か。
沿道で選手がひたむきに走り続ける姿を見て自分も出場したくなった、
という今回出場の選手も何人かいた。
 
ちなみにこういう大会って『グレートトラバース3』の田中陽希は出ないのかな、と思って
Wikipediaの過去の大会を見てみたら一度だけ出場していた。
上位完走するも優勝ではなかった。
それぞれのレースに向き不向きがあるのだなと知る。