今日は猫の日か。
ここ数日、いつもとは違う部屋で仕事をする。
下の部屋のシャッターを開けると途端に階段をタタタタと下りてみみたがやってくる。
窓辺に張り付くように座り込むので網戸にする。
室内で飼っている猫だから、少しでも外に触れたい。
それは夏でも冬でも変わらない。
冷たい空気が入ってくるが、みみたがそうしたいのだから仕方がない。
床暖をつけて、電気ストーブをつけて、寒さをしのぐ。
左手に窓、右手にストーブ。
午前中だろうと午後だろうとやってきて外を見ている。
猫って19時間寝る生き物じゃないのか?
みみたも昼間ほとんど寝て過ごしている日が多いが、
下の部屋のシャッターを開けると別。
じっと外を眺めている。
時折、鳥の声がする。
どうも、外への憧れだけじゃないなと気づく。
前からネズミが外の塀の上をサササッと駆け抜けていくのは知っていたけど、
冬の今も変わらずいるのか。
どこかに巣をつくっているのか。
この家だったらやだな。だったら壁の中をカリカリしている音が聞こえるだろう。
以前見た時には白いネズミだったのが、今日見かけたのは茶色いネズミだった。
種類が違うのか。
それが庭の砂利の上をちょろちょろ歩いている。塀の上から庭に進出。
リスのような顔をしてかわいいと言えばかわいい。
でも害獣は害獣。どうしたもんか。
みみたはそのパトロールか。
本当は、その本能は、ネズミを捕まえたいのだろう。
ネズミのぬいぐるみを買い与えてから、一番のお気に入り。
朝だろうと夜だろうと、僕が仕事してようと寝てようと
咥えて運んできて僕の足元に、枕元にポトンと落とす。
僕への御供え物なのだろうか。
それとも狩りの成果を見せたいのか。
寒いと思うと窓辺から離れ、少し歩いてストーブの前へ。
丸くなる。
僕はその傍らで仕事を続ける。
ちゃぶ台なので、たまに乗っかってきてノートPCの上だろうとかまわず歩く。
そういう時に限ってメールを書いていたりして、
無造作に置いたその後ろ脚が送信ボタンを押さないかひやひやする。
そんな今日は猫の日。