3回目の愛知県出張(2日目)

引き続き、昨日のこと。
 
6時に目が覚める。7時まで布団で過ごす。
昨日の味仙が辛すぎて昨日から腹の調子がよくない。あ
部屋の片隅に一人用の椅子というかオットマンがあるのがいい。
『ポップス・イン・ジャパン』を少し読む。
名古屋は雨。カバンと三脚はフロントに預け、
持ち歩き用のジュートバッグは中をレジ袋で覆う。
 
9時半前にチェックアウト。
三脚とカバンはフロントに預ける。
雨は上がっていたが、肌寒い。
東京から持ってきたのは長袖のシャツ一枚だけ。
この日は午前中、大須の商店街へ。
以前『新日本風土記』で取り上げられたことがあって気になっていた。
amazon で中古CDをよくバナナレコードもここに店がある。
 
南に下っていくとやがてビルの間に挟まって巨大な球体が浮かんでいるのが見えてくる。
名古屋市科学館。銀色の球体はプラネタリウムだと昨晩後輩に聞いた。
入場券を買う親子連れが列をなしていた。
『スケスケ展 ースケると見える仕組みの世界ー』という企画展を開催していた。
公園を突っ切る。古い市電の車両が一両だけ設置されていた。今池行きとあった。
高速道路の下に出る。ホームレスの人たちが毛布に包まって寝ていた。
 
大須のアーケード街に入る。
10時前で多くはまだシャッターを閉めたままか、開店準備をしているか。
それでも観光客や地元の若者たちがチラホラと歩いている。
とある店の前に二十人ほどの人がベンチに腰掛けて何かを待っている。
見ると、「スライドイベント開催」というようなことが書かれていた。
シャッターに映し出すのだろうか。
他にも2階の店舗への階段に人が大勢並んでいるところがあった。
ハロプロ公式ショップとあった。
もうひとつ、開店前から行列のところがあって「大王チーズ10円パン」とあった。
これはオープン後さらに行列が伸びて、買うことのできた人たちがスマホで撮影してかぶりついていた。
平たいカステラの生地によく伸びるチーズが挟んであるらしい。
 
10時を過ぎて少しずつ店が開き、人手も増えてくる。
昔ながらの古びた和菓子、お菓子の店もあればチェーン店もある。
老舗と思われるういろうの店が新しくきれいな店舗を構える。
マニアックそうな古着屋もあれば、カウボーイブーツの専門店のような店もあった。
後継者がいなくて畳んだ店はどんどん若い人たちがリニューアルしていくのだろう。
古いものと新しいもの、外国から来たものと名古屋ならではのもののモザイクが面白い。
でたらめに歩いていると北側はアニメ、トレカ、フィギュア、ゲームの店が多いように思った。
それに中古のオーディオ機器。ここは秋葉原アメ横を足したようなものなんだな。
実際、新日本風土記にも出ていたパソコン、オーディオ機器、楽器、アイドルグッズの店が集まった
ビルの名前はアメ横ビルだった。
東側の最も賑わっている通りにはパチンコ屋が並ぶ。
その外に自販機が並んでいて、ひとつは全国のレトルトカレー、ひとつは韓国料理だったかな。
もうひとつが昆虫食だった。「大豆とコオロギのクッキー」「タガメサイダー」など。
買う人いるのだろうか。
 
一通り歩き回った後で大須観音にお参りに行く。
鳩の餌を売っていて、ばらまいた人のところに一斉に群がってきた。
手を合わせて簡単にお参りするだけで中は詳しく見なかった。
なんかよく思い出せないが、アカペラの演歌のようなものがどこかに設置されたスピーカーから聞こえてきた。
商店街に戻りアメ横ビルの中へ。
新日本風土記に出てたオーディオ修理の店はここだな、部品の店はここだなと思いながら歩く。
1階の奥はアイドルグッズの店。
サイン入りポスターだとか。乃木坂だけで一区画あったような。
どういう基準で何をどう並べているのかおじさんにはよくわからず。
歩いてるとメイドカフェもあったな。全国的にまだ人気なのかよくわからないけど。
まんだらけの店舗も見かけたように思う。
 
古着屋の多くは午後からオープンみたいで入れたところは少なかった。
ここ気合入ってるなとか、ここ絶対買い付けのセンスありそうだな、というところに限って開店が遅い。
今回入れたところはどこでも見かけるような普通の店ばかりだった。
 
そういえば、テイクアウトの店が多かった。
唐揚げ、ケバブ、カレーパンなど。銀だこに外国人観光客が群がっていた。
恋人たちや女の子の3人組なんかが唐揚げを買ってシェアしながら歩いている。
アーケードの商店街は雨にも濡れないし、歩きながら食べるのに適しているのだな。
大須ベーカリー」というパン屋が気になって入ってみる。
食べログのパン部門での100名店に選ばれたと貼ってあった。
きれいな缶に入ったクッキーが人気ということで妻へのお土産に買った。
 
バナナレコードの前に、一軒中古CD屋を見つけて入ってみる。
ジャンクなオーディオパーツやファミコンソフトも売っていた。
洋楽やワールドミュージック、ジャズなど眺めるが特に欲しいものはなし。
セレクションは悪くないし、値段もそんなに高くはない。
でも場所柄なのか、演歌のCDが多かった。
 
いざ、バナナレコードへ。
大須に2店舗あったのが最近になって統合されたらしい。
3階建てで、1階で既に7枚、5,000円分買ってしまったので上の階は諦めた。
ここはCDを棚に、縦に並べて背のタイトルを見ていくのではなく、横に並べて見下ろす形。
昔のレンタルCDにそういうとこあったな。・
渋谷のレコファンも一部そうだった。
そのCDのタイトルは1枚1枚取り出さないとわからない。
なので店の人が商品一つ一つに対して丁寧にもアーティスト名を書いたスリップを挟んでいた。
取り出すと簡単な商品解説が書かれている。
何年の作品で、ジャンルは何で、名盤だとか。
品出しにすごい手間かかってるな。
 
案の定、品ぞろえ最高。
迷いに迷って篩にかけて、
Joyce の90年代のオーマガトキ時代のベストや
ボブ・ディランやエミルー・ハリスらによるハンク・ウィリアムズのトリビュート盤の国内盤、
ユージン・チャドボーンの珍しいアルバム2枚など。
500円、300円のコーナーも充実してて、
名前は知ってたけど曲を聴いたことがなかったエイミー・グラントのアルバムをこの機会に。
パリの地下鉄構内での演奏が許可されたミュージシャンを集めたコンピというのも。
 
昼は大須観音の手前にあった「昔の矢場とん」へ。
昭和の矢場とん酒場的なコンセプトか。
味噌カツはなし、その代わりに串カツや味噌おでんといった居酒屋メニュー。
賑わいがあって、12時前でほぼ満席。
串カツは味噌とソースが選べて、もちろん味噌を。
味噌おでんは大根、玉子、豚もつ、角煮、牛筋。この5種盛りにする。
大根は今一つかな。煮込みが足りないような。
〆にどて煮丼を。うまかったが、これで生ビール2杯で3,610円はさすがに高いかな。
価格ばかりは昭和のようにはいかないようで。
 
大須商店街を後にする。
小雨の中、栄駅の方に歩いて DiskUnion へ。
雨が強くなってきて折り畳みを出す。
今回も、ルリー・ベルの1982年東京でのライブアルバムであるとか
前から探していたものを見つけることができて、
The DoorsRhino から出ている1970年ピッツバーグのライヴアルバムとか
事前に取り寄せていた CD も購入。
 
14時前。ホテルに戻って荷物を受け取り、丸の内駅から名古屋駅へ。
新幹線を14:51としていたのを一本早めて14:36とする。
スマートEXで探してみたら運よく2列席が空いているところがあった。
これは恐らくそのまま空きとなるだろう。
名古屋駅のいつもの美濃匠で天むす、玉子焼き、唐揚げのセットを
夜に食べるかと妻の分と二つずつ買う。
隣のキオスクで缶チューハイと氷を買う。
 
新幹線の中では買ってきたCDの解説を読みながら缶チューハイ
窓辺の席。案の定、通路側の席が空いていて、荷物を置いて快適に過ごす。
そのうちにウトウトと。東京まですぐだった。
丸の内線、大江戸線と乗り継いで帰ってきた。
ブックオフでオーダーしていた本の受け取り。
18時前には家に着いた。
 
小雨で濡れた服を洗濯する。
風呂を沸かして入る。
妻が帰ってきて、美濃匠のセットを食べた。