ジェネレーションギャップ

昨日の奥多摩ドライブでのこと。
同行された方は小学校高学年の娘さんを連れてくる予定だったが、
気まぐれに、「やっぱ行かない」となった。
 
その娘さんの話になる。
世の中の流れとしてなんとなく聞いてはいたけど、やはりそうなのかと改めて認識したのが……
「文字を読まないし、書かない。スマホに入力すらしない。
 知りたいことがあると Siri を立ち上げて Siri に動画を探させてその動画を見る。
 フリック入力もしない。全部 Siri で」
「でも、私たちの世代だと文字で読むほうが安心しないですか?
 ダイレクトに知りたいとこ知れるし。
 動画だと核心の部分に至るまでずっと見てなきゃいけないから
 むしろその方がめんどくさい。
 前フリはいいから、って思っちゃう」
 
もう一つ考えさせられたこと。
「仕事してて昼間家にいないから、小学校から帰ってくると
 猫カフェに行って保護猫の世話してる。
 今日も行ってんじゃないかな」
「昔だと、僕らの世代だとそういう夕方親が不在の子供たちは
 ゲームセンターに行ったもんですけど。
 不良のたまり場とされた。それしかなくて。
 それが猫カフェとかいろんな場所があるというのはいいことなんでしょうね。
 今はゲームセンターって行くんですかね?
 ガチでゲームやりたい子はネットで対戦できるから
 家でやり続けてむしろ引きこもりに?」
 
ジェネレーションギャップというか、
それ以前に前提とする世の中の仕組みが違い過ぎてると感じた。
 
それで思い出したことをもう一つ。
妻が神保町 PASSAGE bis! でバイトしている女子大生の子と一緒になった時、
その子が友達と神保町がテーマのフリーペーパーを作ったという話になった。
出来上がったものを一部もらった。
昼どこで食べるかということで神保町の有名店の紹介ページなんかがあったで
後半は友人たちを即席のモデルとして神保町の街角に立たせて、
今日のファッションのポイントを聞いている。
アラフィフのおっさんである僕は、今の女性大生はこういう格好をしているのか、と。
勉強になった。
 
特に尖っているのでもなく、特に地味でもない普通の女の子たち。
上手くは言えないが、僕が大学生だった90年代とは大きく違う。
それは肌の露出度が増えたとか減ったとかそういうことではなく、
デザインのテイストと一言言ってしまえばそれだけの話かもしれないが。
 
今の女性大生はどんな格好をしているのだろうと興味が湧いて
キャンパスの近くを歩いている女性を見つめていたら
それだけで犯罪者に捉えられかねない昨今、
フリーペーパーという形でありのままをまとめてもらえたのは
変な話だけど、なんか助かったというか。
大手出版社から出ているファッション雑誌もありのままではないだろうし。