先週買ったCD #130:2023/04/10-2023/04/16

2023/04/10: diskunion.net
yes, mama ok? 「Greatest Hits」 \1100
Glenn Frey 「Live」 \580
John Fahey 「The Mill Pond」 \1700
 
2023/04/13: BOOKOFF 練馬光が丘店
The 1975 「I Like It When You Sleep, For You Are So Beautiful Yet So Unaware Of It」 \450
 
2023/04/15: BOOKOFF新宿駅西口店
Lone Justice 「Lone Justice」 \890
Judy Collins 「The Very Best Of Judy Collins」 \792
Glenn Frey 「No Fun Around」 \1430
 
2023/04/15: www.hmv.co.jp
Frank Zappa 「Zappa 75: Zagreb / Ljubljana」 \3960
A Certain Ratio 「1982」 \2722
PJ Harvey 「B-Sides, Demos & Rarities」 \3300
Chick Corea 「The Montreux Years」 \2227
Joe StrummerJoe Strummer 002: The Mescaleros Years」 \9438
Monty Alexander 「The Montreux Years」 \2227
 
2023/04/15: www.hmv.co.jp]
忌野清志郎 「GOD Deluxe Edition」 \4400
BOOWY 「Memories of 1224」 \5500
Ella Eitzgerald 「Live At Montreux 1969」 \2860
The Rolling Stones 「GRRR Live!」 \3960
Aurora 「The Gods We Can Touch Japan Special Edition」 \3300
Natalie Merchant 「Keep Your Curage」 \2871
 
2023/04/16: TowerRecords 光が丘店
Aoife O'Donovan 「Age Of Apahty (Deluxe Edition)」 \3300
 
2023/04/16: diskunion.net
Blur 「13」 \1800
Tania Maria 「Live」 \1600
 
2023/04/16: www.amazon.co.jp
(Soundtracks) 「The Godfather 50th Anniversary Edition」 \7700
 
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EaglesHotel California” は小さい頃から知っていた。
CMで使われていたことはなかったんじゃないかな。
でもラジオやテレビで聞く機会はいくらでもあった。
往年の名曲、70年代ウエストコーストを代表する名曲としてよくリクエストとされていた。
でもその曲名も演奏するバンド名も最初は知らなくて、
顔と名前が一致したのはたぶん高校生の頃だったと思う。
渋谷陽一のガイド本で解説も読んで、そうか、とても深い歌詞なんだな、
ロックの新旧世代の断絶を描いた歌であって
旧世代は甘美な退廃の中で朽ち果てていく、
その一方で新世代はただ新しければいいわけではない。そう理解した。
あれから30年近く経て今も名曲だと思うし、素晴らしい歌詞だと思う。
 
Eagles をちゃんと聞き始めたのは大学生になってからで、
最初のアルバムはもちろん「Hotel California」(1976)
社会人になってから他のアルバムもそろえた。
リンダ・ロンシュタット初め、多くのアーティストがカバーした ”Desperado” であるとか、
エストコーストで最も爽やかにレイドバックした ”Take It Easy” であるとか。
Eagles はあのアルバムだけじゃないんだな、どのアルバムもいいんだな、と知る。
 
一方で、より玄人向きのアウトローなロックを聞きたくなって
James Gang に興味を持った頃があって、
中心人物ジョー・ウォルシュのソロも聞いて、
あ、でも、結局は Eagles に途中から入ったのか。
やっぱあの頃のスーパーバンドだったんだなと。
ロックの歴史を知れば知るほど、Eagles のいろんな側面が見えてくる。
エストコーストの始まりにして終着点はここなのだと思う。
InterFM 『Lazy Sunday』 は ”Take It Easy” を裏のテーマ曲としていて、
Eagles のリクエストはオールシーズン多い。
この番組で一番多いアーティストなんじゃないかな。
 
中心人物たちのソロはこれまで縁がなく聞いてこなかった。
それが最近になってグレン・フライが気になったのはふとした間違いからだった。
半年前の9月。荻窪の床屋に行った帰り、ブックオフに入る。
ジョン・サイモン「Journey」(1972)の国内盤帯付きを安く見つける。
あー、この頃のアメリカの職人肌の音楽が聴きたかったんだよなあ、と喜び勇んで買って帰ったら。
中身がグレン・フライ 「Strange Weather」(1992)だった。
ブックオフは商品を確認しないのか、この手の間違いがよくある。
言えば返品対応して平謝りしてくれるんだけど、
僕も少なくとも4回はこの手のことがあった。
 
話を戻して。グレン・フライ
半ば偶然の出会い。Eagles の人だということは僕ももちろん知っている。
このCD、iTunes に取り込むべきか。
迷って、しなかった。
誤って手元に来たこのCDは返品して、きちんとグレン・フライ 「Strange Weather」も
ジョン・サイモン 「Journey」も買い直そう、そのとき取り込もうと決めた。
その後後者はすぐだったけど、
前者が案外時間がかかって国内盤帯付きで見つけるのに半年もかかった。
その間先に、ベストアルバムの「Solo Collection」(1995)を中古で買った。
マイアミ・バイス』や『ビバリーヒルズ・コップ』で使われた曲も入っていて
これぞアメリカ、1980年代のアメリカ、という感じ。
 
「Strange Weather」は amazon で中古を見つけ、
その後「Live」(1993)を DiskUnion で、
ファースト・ソロ 「No Fun Aloud」(1982)を新宿のブックオフで。
(この「No Fun Aloud」は当初、そのうち買うでいいかなと思っていたのが、
 amazon では国内盤帯付きが4,000円になっているのを
 1,430円で売ってるのを見つけ、思わず買ってしまった)
 
今回入手した「Live」を何回か聞いた。
グレン・フライは2016年に亡くなっているが、
アメリカンロックの生き証人として一見何気ない曲のひとつひとつに説得力がある。
若々しさを保ちつつ、大人の苦みを受け入れた声。
さらっと聞けるのに、しっかりと残すものがある。
 
それでいて、「No Fun Aloud」もそうだったけど、
Eagles のしがらみを解かれた軽さがある。
才能ある人たちとせめぎ合うのがいかに大変だったか。
ムーディーなサックスやシンセが普通に入ってくるのもそういうこと。
自分の中の解放感の現れとして、自然と AOR になってしまう。
 
ソロと Eagles から半々か。
序盤に”New Kid In Town” 中盤に”Take It Easy”
最後に”Desperado”
”Strange Weather” ”Love In The 21st Century” ”River Of Dreams”
といった当時のグレン・フライを伝える歌の間に
これら Eagles の聞きなれた曲がいいアクセントになっている。
(他、Eagles ナンバーでは1作目の ”Peaceful Easy Feeling”や
 6作目「Long Run」(1979)からの ”Heartache Tonight” など)
ソロからは他、『マイアミ・バイス』で使われた "Smuggler's Blues"なんかも。
 
”Heartache Tonight” が本編最後で、
恐らく ”Desperado” がアンコールか。
その間にオーディエンスがオーレーオレオレオレー、とサッカーのあれを。
1993年のアメリカってサッカー盛り上がってたっけ??
と思って解説を読み返したらヨーロッパツアーのダブリンでの収録だった。
1994年のワールドカップに向けての予選の頃だったのかも。