熊本帰省 その1

ゴールデンウィーク前半は熊本へ。
仕事が本来ならこの土日も出て、という流れだったのが
前から予定を入れていたのですみません、
ということで僕はなしにしてもらうもやはり後味が悪い。
まあしょうがない。割り切って行くことにする。
 
6時起きで家の中を片付けたり準備をして
あまちゃんの再放送を見て家を出る。
大江戸線の中で山川健一『星とレゲエの島』を読み始める。
熊本行きは10時発で、9時過ぎには羽田に着いた。
この日、霧島のラムネ温泉に行くことになっていたが宿に浴衣はないようだ。
短パンを忘れたことに気づき、ユニクロで買う。
1,000円ぐらいで安いのが帰るかと思いきや、3,000円もした。
 
お土産は妻に買ってもらい、保安検査場をくぐる。
JALから届いたメールをもとにQRコードを表示するが、iPhone の Warret に追加されない。
そもそもリンク先の、QRコードの画面の仕様が変わっている。
Warret 利用料が値上がりして JAL は払わない、となったのだろうか。
 
このところ羽田空港を利用する際は食べているおにぎりの店に並ぶ。
ツナマヨと辛子明太子を買う。
搭乗口で空いている席を見つけて食べた。
ゴールデンウィーク羽田空港は予想通り、混雑していた。
 
機内へ。
妻の隣の席が若い母親と1歳半だという娘の二人連れ。
うるさくしてしまったらすみません、と言われる。
ノートPCを立ち上げていた妻は猫のみみたの写真を見せたりしながらあやす。
でも離陸、着陸のうるささや気圧の変化に違和感があったのだろう。
大半を泣きながら過ごした。
パパがいないと言う。パパはお仕事ですよと母親は何度も言う。
妻は手先を器用に動かして動物の真似をしてみせる。
 
機体整備などで羽田空港がてんてこ舞いだったのだろう。
他の便は遅れたようだが、僕らの便は予定通り到着した。
地震で大きな被害を受けた熊本空港は今年の3月22日にリニューアルオープンした。
正月に帰ってきたときにだいぶ出来上がってはいたが。
義父母と会う。
空港の中で食べるつもりが、飲食店の多くが保安に査場の中だという。
味千+桂花ラーメンの店もあるようだが。
誰でも利用できるエリアは「りんどう」という以前からある店だけになったようだ。
見送りに来た人たちと食べてお別れ、というニーズはなかったのだろうか。
 
空港の近くにある蕎麦屋で昼を食べることにした。
義父の昔からの知り合いで、店の客の半分ぐらいはそういうなじみの客だった。
小田和正が好きなようで店内に「No Music, No Life」に登場したときのポスターや
最近のコンサートのポスターを飾っている。
生家の薬局を店主夫婦が訪れたときの写真も額に入っていた。
壁にはギターやベースも括り付けられていた。
妻は山菜蕎麦、僕はカツ丼セットにした。
市井の蕎麦屋の古き良きカツ丼。
蕎麦もタレも武骨にして素朴な味わいがあってよかった。
 
熊本市街方面に走って、益城のICから高速に乗る。
熊本は朝から雨。
本降りになったり小雨になったりを繰り返し、トンネルを出たり入ったりを繰り返す。
山江のサービスエリアで休憩する。
宮崎県に入って、しばらくすると鹿児島県に入る。
横川のICで下りる。山深く鄙びた、霧島の温泉郷の周辺を行く。
 
宿は素泊まりだけど、バーベキューができるというので義父母が昨日肉や野菜を買いに行き、
義母は朝おにぎりをにぎったという。
宿の近くのコンビニで酒を買い足す。
15時半にはラムネ温泉に着いた。
近くに住むという叔父が先に来て待っていた。
宿泊はどこも一棟建ての家となっている。そのひとつとなった。
この家の中にも温泉の出る浴室があったが、まずは露天風呂に入った。
 
出てきてさっそくバーベキュー。16時半か。
近くで働いている義弟も合流した。
肉も野菜買い過ぎ、食べ過ぎ。
叔父はバーベキューコンロに炭を入れ、手際よく火をおこす。
調理用のバーナーであっという間にほどよく白く燃える炭が出来上がった。
雨は全く止むことなく降り続け、土砂降りとなることもあった。
 
21時前にお開き。
僕は内風呂と露天風呂と入る。
戻ってきて、バーベキューコンロに炭を足す。
雨音を聞きながら、時折トングで火のついた炭を真ん中に寄せ集めて団扇であおぐ
バーナーを使えば簡単だけど、それでは面白くない。
余った缶ビールや缶チューハイを飲みながら一人で過ごした。
いい時間だった。