昨晩は19時からフジテレビの『The Second』を見た。
結成16年以上の漫才師のための大会。
もちろん、M-1 が結成15年目までという制限から生まれたもの。
その縛りが面白くしてきたし、様々なドラマを生んできたけど、
それっきりになってしまうのはもったいない、
これまであまり知られてこなかったベテランにも光を当てられたらいいのに、とも思ってきた。
多くの人がそう思ってたんじゃないかな。
『The Second』とはセカンド・チャンスのこと。
大会の噂は何となく聞いていたけど、予備知識を持たずに見ようとした。
番組が始まって、あ、この組み合わせなんだと。
予選を勝ち抜いたのは彼らなのか。結構意外だった。
トーナメント方式で2組ずつの戦いを続けて、最後の1組へ。
今年惜しくも15年目を迎えた金属バットが出てこれたのはうれしかった。
M-1でずっと準決勝敗退。敗者復活戦も調子よいときよりも調子悪いときの方が多かった。
マシンガンズは滝沢がゴミ収集員の仕事をしているというのが数年前話題になって、
妻も昨年かな、彼の書いた本を借りてきてこれは面白いと。そちらが本業になったと思っていた。
超新塾は正直知らなかった。5人組で漫才!? しかもなんだあのモヒカン、リーゼント、黒人。
飛び道具にもほどがある。これは台風の目になるんじゃないか。
周りが結成5年とかいう中で1組だけ19年というので笑いを取っていたけど、
ネタそのものにとびぬけたものはなかった。
この中だとテンダラーだろうな、断トツで、そう思った。
それはそうとあの辺は? いくつか思い浮かぶ。
といった辺りが予選の32組に残って敗退していた。
流れ星☆やタイムマシーン3号が出ていたらまた結果、変わってただろうな。
売れっ子で忙しいからというのもあるんだろうけど、
M-1優勝者は出ないという暗黙の掟があったのかもしれない。
蓋を開けてみたら、僕の予想と全然違った。
金属バットとマシンガンズは金属バット、
見る目ないなー、俺、と思った。
テンダラーが敗退は意外。かなり意外。いつも通りやり切って爆笑。
でもギャロップの1本目はこの日一番笑った。一世一代の名漫才だったんじゃないか。
それゆえに次は厳しいのではと思ったが、2本目・3本目も正統派のしゃべくり漫才で逃げ切った。
場数を踏んでいてしっかり漫才の型をつくった、それを出し切れたのが勝因か。
M-1に一度だけ出たときはボロボロでなんだこりゃ、と思ったもんだけど。
人間どこで芽が伸びるかわからないもんだな。
もっと予想外はマシンガンズ。
破れかぶれでネタの用意もなし、これまでの鬱屈したものを吐き出すように勢いだけで乗り切った。
まさに中年の星。僕のように自分に重ね合わせて見ていたおっさんたちは多いんじゃないかな。
最後の3本目で力尽きていたのも、それでいいと思った。
超新塾は異物感がすごかったけどもっと見たいと思わせる。
テレビの仕事をがかなり増えるんじゃないかな。
来年の今頃、CM出てそう。
来年もやってほしいな、この大会。
あと、最後に。
19時から(お笑い向上委員会mでの)23時10分まで、4時間も? 長くない?
と最初は思ったが、落ち着いた進行でバタバタ感がなく、とても良かったと思う。
それでいて間延びもなかった。
じっくり見せてくれたフジテレビの慧眼に感謝する。