昨日のこと。
9時半に宿を出る。
若女将から聞いた話では、先週12日に千葉県誕生150周年のイベントがあって
館山市の海辺の通りを。5万7,000人もの人が集まったという。
この日は妻のリクエストで勝浦にある「海の博物館」へ。
以前仕事で取材に訪れ、とてもよかったのだという。
だったら僕も勝浦担々麵が食べたい。
車に乗って海辺に出る。内房の海が鮮やかに深い青色。
昨日の強風も過ぎて海は穏やか。空も青い。
昨日は東映映画のような荒波だったのが別人のよう。
館山市街に戻ってガソリンを入れる。
国道128号線を北東へ、太平洋に向かって進む。ずっと一本道。
千葉のお年寄りはゆっくりしているのか、イチョウのマークを付けて
一車線を法定速度でトロトロと進む軽トラや軽自動車ばかり。
しばらく後ろを付き従って、ようやく曲がったかと思うとまた次のが。
日曜の朝。どこ行くにも急ぐ必要はないんだろうな。
「さざえもなか」と幟の出た店で行列。
あちこちで看板を見かけた。
和田浦の辺りで海辺に出る。
浜辺をサーフボードを抱えた若者たちが歩いている。
外房の海はその時間帯の日の加減もあるんだろうけどキラキラと明るかった。
そのまま海沿いに進んで
サーフショップや民宿、海産物を売る道の駅的な店が並ぶ中を行く。
「おらが丼」というのをご当地グルメとして推しているのだろうか。その幟が多かった。
鴨川市に入ってシーワールド。何年か前はここを訪れた。
そして勝浦市へ。
鵜原の駅を過ぎたところで「こだま」という店の前を通りがかる。
勝浦担々麺の店、どこに入るか決めていなかったが、
いくつか名前を憶えていたうちの一つだった。
11時過ぎで混まないうちに入ることにした。
それでも店は一杯で一組先に待っていた。
駐車場も広くはなく、テトリスのように係りのおじいさんが支持しながら出し入れしていた。
奥に入れてしまうと、出すには手間に停めていた客に他の場所に移ってもらわないといけない。
妻も並んでいた途中で別の位置に移動を頼まれていた。
僕は勝浦担々麵の月見チャーシュー担々麺。
妻は半担々麺。
もう一つ何か頼もうと餃子にしたら若い中学生か高校生ぐらいの店員が今日はないという。
単品でポークソテーにした。
担々麺はすぐ出てきた。玉ねぎがたくさん入っているからか辛さの中に甘みがある。
生卵でさらにそれがマイルドに。
チャーシューも柔らかく、ここは普通にラーメン屋として秀逸なのだろうというのが伺える。
精肉店の営む食堂に外れなし。
ポークソテーもタレと焼き加減がいい塩梅でした。