来年、50歳。
高校の同級生が亡くなったという連絡が、二年に一度ぐらいで届くようになった。
主に、青森に住んでいる同級生たちの LINE グループから。
県庁など自治体関連で働いている人が多く、そういうネットワークもあるのだろう。
逆に言うと、そういう青森側からの連絡以外に何も伝わってこない。
東京その他の地域に住む同級生たちの間でゆるやかな集まりはあるものの、
名簿をつくって状況共有しているとかではない。
あいつ飲み会来ないね、連絡取れないね、忙しいんだろうね、
なんて話してたら、実は……、なんてことがありそうだ。
そもそも、そういう集まりに近づけない、近づかない人もいる。
海外に移住して長く、過去にあんまり興味ない、という人もいるだろう。
何人か、今どうしているのだろう、という顔を思い浮かべる。
卒業して数年、いつでも会えると思っていたらそれっきりになった。
そもそも、オフィシャルな同級生名簿はあっても、SNS がなかった。
LINE や facebook の登場はもっと後だった。
mixi は恐らく、卒業から10年後あたりだ。
電話番号を書いたメモやアドレス帳をなくしたら、それだけで連絡が取れなくなった。
名簿も個人情報の塊として悪用される世の中になった。
先日、同級生から一個下の演劇部の連中、今どうしてるだろう、
会ってみたくなったけど連絡先知ってる? という話になった。
そこで気づく。学年が違うともっとわからない。
同窓会の総会に事情を説明すると教えてくれたりしないだろうか。
世の中に便利な仕組みができないだろうか。
個人情報を明かすことなく「〇○高校の演劇部、何年ごろ」
という属性の一部だけで接点を生むようなもの。
でも、ここまで書いていて思ったが、それってまさに SNS だろう。
今、LINE や facebook でつながっていないのに
その他の SNS でつながるというのも難しい。
多くの人が見てくれる掲示板のようなものかな。
「〇○高校の演劇部、何年ごろの人、連絡ください」というような。
でもそういうのも、いたずらが多そうだ。
昔は、facebook が流行り始めた頃は
「もしかして岡村さんですか?」というメッセージが来たもんだけど
今となってはそれもない。
facebook 自体が下火だ。
結局、リアルに知っていた人はリアルに知ってないと会えない、
そんな当たり前の世の中に戻りつつあるように思う。