先週買ったCD #189:2024/06/10-2024/06/16

2024/06/10: BOOKOFF 練馬光が丘店
Mavis Staples 「We'll Never Turn Back」 \990
Paulette Reaves 「All About Love」 \1760
Clarence Reid 「Running Water」 \792
Redd Hott 「#1」 \990
 
2024/06/10: www.hmv.co.jp
Best Coast 「California Nights」 (\1931)
Best Coast 「Always Tomorrow」 (\660)
Best Coast 「Fade Away」 (\330)
HMVのポイントで
 
2024/06/10: www.hmv.co.jp
The Stalin 「Fish Inn 40th Anniversary Edition」 \2200
Jane Weaver 「Love In Constant Spectacle」 \2970
Texas & Spooner Oldham 「」 \2970
Aurora 「What Happened To The Heart ?」 \2227
Lake Street Dive 「Good Together」 \2392
Basia 「London Wasaw New York - Deluxe Edition」 \2279
 
2024/06/11: www.amazon.co.jp
Blowfly 「Butterfly」 \1980
 
2024/06/12: メルカリ
Cowpers 「lost days」 \2000
Cowpers 「揺レツヅケル」 \2000
 
2024/06/12: DiskUnion 新宿中古センター
HOLiDAYS & Going Steady 「HOLiDAYS & Going Steady」 \480
Set Your Goals 「Burning At Both Sides」 \580
Rotaly Connection 「Songs」 \1601
Betty Wright 「Hard To Stop」 \880
Betty Wright 「Danger High Voltage」 \1100
Betty Wright 「Live」 \1100
Prince Far I 「The Musical Revue」 \680
The Neville Brothers 「Live At Tipina's」 \480
Barney Wilen 「More From Barney」 \580
The Muffs 「Alert Today Alive Tomorrow」 \2400
 
2024/06/12: tower.jp
Blueboy 「Singles 1991-1998」 \2750
 
2024/06/12: TowerRecords 新宿店
Charles Mingus 「The Black Saint And The Sinner Lady」 \1650
Hal Galper 「The Guerilla Band」 \1078
(V.A. Fania) 「Latin DJ All Stars」 \1090
 
2024/06/16: サンマルチノ
Lulu's Marble 「Live!」 \1200
Toasters 「The Naked City」 \900
Gabriel Yared 「Shamrock」 \1000
Asylum Street Spankers 「Pussycat Bootleg Series Volume Two: Live Rarities 2000-2004 \700
Dressy Bessy 「Little Music」 \1200
 
2024/06/16: www.amazon.co.jp
ZZ Top 「RAW: That Little Ol' Band From Texas Original Soundtrack」 \1999
 
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Blowfly 「Butterfly」
 
40代に入って少しずつソウルを聞くようになった。
いろいろ聞いていくうちにマイアミのソウルが好きだ、性に合っているとわかってきた。
王道のソウルは例えば、フィラデルフィアのソウルなのだと思う。
でもなんか肌に合わない。
華やかでゴージャス、その分きっちりしすぎている。隙がない。
名盤、名曲を聴くならばこちらも正座を求められそうな気がする。
 
マイアミの方がゆるい。
直接的にラテンを取り入れていない曲であっても、
距離的に近いし、中米諸国から移り住む人たちの玄関口だったということが大きいのだろう。
それにどこか、屋外で太陽を浴びているような明るさと開放感がある。
大人の危険な匂いはムンムンしてるけど。
 
レーベルで言えば、断然、T.K.RECORDS
中古CD屋で見かけたら、必ず手に取る。
NY出身のヘンリー・ストーンがマイアミに移り、
レイ・チャールズジェイムズ・ブラウンと仕事をすることもありつつレーベルを立ち上げる。
70年代に入ってベティ・ライトを世に送り出し、ディスコ・ブームとなると
”That's The Way” の KC And The Sunshine Band が大ヒット。
1970年代をわがものとする。
他、ティミー・トーマス、リトル・ビーヴァー、ラティモア、ジョージ・マクレーなど。
 
Solid Records の再発シリーズを見つけるとつい手が伸びて、結局買ってしまう。
最近だと、ポーレット・リーヴスやピーター・ブラウンといった
それまで全く知らなかった人たちのCDも買った。どちらもよかった。
 
先月末、近くのブックオフに行ったら
ソウル、ファンク、ディスコ、ブルースのCDを大量に売った人がいて
思わず大量に買ってしまった。
知る人ぞ知る名盤、というよりも定番の名盤。
ワーナーが出しているアトランティック・レコードの定番を1,000円で売るシリーズと
ユニバーサルが出しているチェス・レコードの定番を1,000円で売るシリーズが何十枚と。
元が安いので中古でも安い。
この機会に持ってないのを買い漁った。
同じ方が売ったのだろう、Solid Records の出している T.K. Records の再発も
10枚ぐらいあった。(こちらは1,980円となる)
 
そのアトランティック・レコードのシリーズでつい最近買った中に
クラレンス・リードの「Running Water」(1973)があった。
ベティ・ライトを実際に見出したのは彼であって、
大ヒットした ”Clean Up Woman” も書いている。
前から気になっていた。
ポートレートをカラー処理したストイックなジャケットもかっこよかった。
 
家に帰ってきて解説を読むとこんなことが書いてある。(安定の出田圭氏)
引用します。
『そんな才人リードには裏の顔もある。
 謎のエロ漫談師、ブロウフライ(Blowfly)である。
 覆面レスラーばりのコスチュームでワイ談を連発するこのキャラクターは全米で人気を博し、
 本業より有名だったりするほど。
 秀逸なパロディ・ラップといえる彼のパフォーマンスは、
 現在まで20枚を超すアルバムに収録されている……』
 
ムム!
これは買わずにはいられない。
Big Black の「Songs About Fucking」(1987)ではないが、
ロックでれソウルであれ、ポップであれ、
その裏には何らかの形で形を変えたエロ、性的なものが潜んでいる。
後はそれを慎み深く隠し去るか、開き直って前面に出すか。
例えば、「Porno Sonic」は70年代アメリカのポルノ映画をベースにした
秀逸なソウル・ファンクのアルバムだった。
 
そのブロウフライのアルバムを探すと大量に CD-R が出てくる。
その多くで、ジャケットに黒人女性の裸。
あるいは覆面レスラーの男性。すごく安っぽい。
ジャケットの質からしてどうも「Butterfly」というのが
代表作なんじゃないかと思ったら確かにそのようで、
例の Solid Records の再発シリーズで国内盤が出ていた。
ジャケットには蝶の形で繰りぬかれた、その手の写真のコラージュ。
これはこれでかっこいい。
じゃあ絶対これだな、と思ってオーダーした。
 
話を戻して、まずはクラレンス・リードとしての「Running Water」
amazon のレビューを読むと歌もギターも下手とあって、
ヘナチョコな声を想像したんだけど、そこまで下手ではないと思う。
確かに声に張りはないが、ボソボソではない。
たぶん、レビューを書いた人はそれこそ、フィラデルフィアのソウルを聞き慣れている方なのではないか。
きらびやかな演奏を引き連れて、堂々とした声で朗々と歌い上げる。
そこと比べたら確かに、物足りないと感じる人もいるだろう。
僕は市井に生きる人の等身大のソウル・ミュージックだと好感を持った。
僕自身はこのアルバムをこれから先、何年も聞いていくだろう。
 
次に「Butterfly」
これぞ、ファンク。猥雑でどす黒くて、僕がファンクと聞いて思い描く音。
それをバックに流して、ノリノリで語りまくる。
英語があんまりわからなくてよかった。解説を読むと相当な猥談であるらしい。
半分の曲ではこれまたノリノリで歌う。
ボブ・マーリー ”Stir It Up” の替え歌もあった。
これも下ネタだらけのくだらない内容なんだろうなあ。
 
どちらも名盤。
一人の人間のA面とB面とを聞き比べることができてよかった。
どちらが裏なのか。
もしかしたらクラレンス・リード本人の名前の方がそうなのかもなあ。
全米で売れた、名の知れたブロウフライという覆面をかぶった虚像に対する
本来の内省的な自分とでもいうか。