稲城、永山、鶴川

この日は打ち合わせがなく、
仕事から離れてリフレッシュしようと一日休みを取ることにする。
妻の店もお盆休み。
前から予定していたら温泉宿に一泊ということもできたが、
前の日の決断のためどこにも行きようがなく。
日帰り温泉もこの時期混んでそうと諦める。
 
何も決まらず今日になって、朝起きたら妻がブックオフ全店で今日から全品20%OFFだという。
だったらと、もう一度行きたかった、巨大で品ぞろえのよかった、多摩永山店に行くか、となる。
洗濯している間、駅前の LIVIN で買い物をして帰ってくる。
10時に家を出る。
環八が空いている。台風接近で一日前倒しで道路も混んでるかと思いきやそうでもない。
高井戸から調布へ。
前回同様、矢野口から稲城方面に出る。多摩川を渡る。
 
昼をどうしようという話になった時、そういえば JOYFULL があるんだったら行ってみたいと妻が言う。
大分発祥の、九州でよく見かけるファミレス。
調べると3店舗、八王子、青梅、稲城にあるようだ。
稲城店は目的のブックオフにも近い。
 
11時半前に着いて駐車場はほぼいっぱいで中で5組ほど先に待っている。人気だな。
スヌーピーとのコラボのキャンペーンをやっていて、アメリカンハンバーグのセットにする。
妻からは JOYFULL はハンバーグがいい、と聞いたので。
鉄板の上、他に大きなソーセージ、ベーコン、目玉焼き、ハッシュドポテトブロッコリーとコーン。
確かにハンバーグはおいしいですね。極上ではないけど、ファミレスらしくていい。
サラダ、ライス、スープバーの洋食セットをつける。
スープバーのコーンポタージュ、クリーミーポタージュを何度もお代わりした。
妻は蟹クリームコロッケの乗ったドリア。熱々でした。
周りはほぼ家族連れ。
小さい子を連れた3世代や20代か30代の息子を連れた老夫婦など。
 
10分ほどでブックオフに着く。途中若葉台の近くを通る。
前回この辺りに来た時はコーチャンフォーが目的だったけど、今回は寄らず。
やはりここの品ぞろえいいですね。
El Chicano の国内盤帯付きを見つける。1作目と3作目を買う。
他、The Neville Brothers の初めて見る日本オリジナル編集のミニアルバムなど。
ちょうど聞いてみたかったところに、Gary Moore のライヴアルバムもあった。
 
店を出て14時半。まっすぐ帰らず、どこか寄ろうとなる。
カーナビでは甲子園。鶴岡東と早稲田実業
目的地を決めず、とりあえず町田方面へ。
リス園の前に出て、寄ってみたいけどこの季節は暑そうだと。
またの機会にする。
 
そうだ、「武相荘」に行ってみたいと妻が言う。
青山次郎と白洲正子戦時中に越してきて、晩年の住処となった。
竹林に囲まれた家。
アメリカンな雰囲気のガレージに青山次郎が乗り回した
Paige というクラシックカーが置かれている。
 
中に入る。
居間の棚にインドの象のおもちゃが飾られ、
ソファーの隙間には吉田茂のステッキ。
片隅にはゴルフバッグ、機能的な薬箱など。
シックで落ち着いた暮らしが伺われる。
テーブルの上にはかなりふるいグラフ朝日やアメリカの雑誌
(思い出せず。LIFEではなく……)
 
奥の部屋にはオリベッティのタイプライターとGHQに充てた手紙。
さらに次の部屋にはガラスの器など、白洲正子が少しずつ買い集めたものたち。
それに着物。
田の字型の農家のつくり。
やはり気になったのは白洲正子の書斎。
ふたつの部屋の壁いっぱいに古びた、本を詰め込みすぎてたわんだ黒い本棚。
日本の歴史やドストエフスキーといった全集ものに交じって、
白洲正子の机の上にはかなり初期のものと思われるポータブルテレビが置かれ、
足元が掘りごたつのようになっていた。
 
ホームバーとなった離れを見た後で
カフェに入るも15時半、営業時間がちょうど終わったばかりだった。
車に乗ってあとはまっすぐ帰ってくる。
新百合ヶ丘、百合丘、生田と渋谷方面に進んで登戸を過ぎる。
多摩川を渡って狛江、調布と帰ってきた。
 
行きも帰りも道が空いていてよかった。
やまやに寄って、ペットボトルの水のケースを2箱買う。
南海トラフ地震の警戒は17時に解かれたが、台風が近づいているということもあり。
 
帰ってきて、がってん寿司で妻をねぎらう。
お盆なので少し待った。
バチマグロ、うまかったな。