先週買ったCD #207:2024/10/21-2024/10/27

2024/10/21: diskunion.net
Duran Duran 「Thanksgiving Live At Pleasure Island」 \3050
 
2024/10/21: www.amazon.co.jp
Yerin Baek 「tellusboutyourself」 \3308
 
2024/10/22: tower.jp
akiko 「満たされた空虚」 \3300
Joni Mitchell 「Archives Vol.4: Asylum Years (1976-1980)」 \14300
Sabrina Carpenter 「Short'N Sweet」 \2790
 
2024/10/22: tower.jp
Catfish And The Bottlemen 「The Balcony 10 Year Anniversary」 (\2790)
タワレコのポイントで
 
2024/10/24: DiskUnion 新宿中古センター
Audio ActiveApollo Choco」 \880
Adrian Sherwood 「Tackhead Sound Crash」 \480
Adrian SherwoodAudio Active Sound Crash」 \480
 
2024/10/24: www.hmv.co.jp
The Weeknd 「Trilogy」 (\1210)
※150円割引、差額1060円
 
--- akiko 「満たされた空虚」
 
InterFM『Lazy Sunday』の準レギュラーで、よく番組に登場する。
最近はウクレレを持ってきて弾き語りを披露する。
多芸というか多趣味というか。
最初はJ-POPよりのジャズ・ヴォーカルっぽい感じで登場して僕も何枚か持ってたけど、
(日本人女性として初めて Verve と契約した、というのは有名な話)
80年代洋楽をカバーしたアルバムを出したり、ビートルズをカバーしたアルバムだったり、
ビッグバンドでスウィングをやったり、スタンダードなジャズ・ピアノに戻ったり、
最近だとそれこそウクレレ
アルバムごとに明確にカラーが決まっていて企画性が高い。
 
その中で僕がオッと思ったのは静かな、どこか現代音楽的方向性に向かった時。
今回もウクレレかなと思って Lazy Sunday を聴いていたら
新しいアルバムができたと『Spectrum』(2019)から1曲かけたときだった。
ピアニスト林正樹との共演だった。
静かで幻想的で、意外な一面を見たように思った。
(Lazy Sunday ではとにかくよく喋る)
ジャケットには空にかかった雲が描かれていた。
 
今回も新作「満たされた空虚」ができたと番組へ。
映画『徒花-ADABANA-』にインスパイアされたアルバムだという。
甲斐さやか監督とは以前から親しく、この映画の音楽監督を務めた。
でもサントラそのものではない。
番組では最後に収録された、”亡き王女のためのパヴァーヌ”をバックに
出演者の3人、水原希子三浦透子甲田益也子が詩を朗読した曲を。
これがとてもいい。透き通った、静謐な美しさがあった。
 
モーリス・ラヴェルが作曲。
”亡き王女のためのパヴァーヌ”と言えば、ジャズだとスティーヴ・キューンであったり
いろんな人がいろんなアレンジでカバーしている。
村上春樹にも『今は亡き王女のための』という短編がある)
僕が聴いてきた中でも、これは一番じゃないかなと思った。
 
アルバムでは冒頭にこの akiko バージョンも収録。
でも、やはりポエトリー・リーディングのバージョンの方が魔法がかかっている。
 
アルバムではジョニ・ミッチェル”Both Sides Now”のカバーも。
もちろんピアノでの演奏なんだけど、番組ではウクレレで弾いていた。
 
人間とは誰しもが多面性を持っているものだけど、
こんなにはっきりそれを様々なジャンルの音楽として表せる人というのは珍しい。
単に器用というのではない。
持って生まれたセンスもあるだろうけど、努力によるところが大きいのではないか。