8年前に手術、入院。
5年間の経過観察期間を経て、今は年に一度の検査となる。
今日が血液検査とCTスキャンで、結果を週明け水曜に聞きに行く。
6時半に起きて妻の弁当を作り、ゴミ出しをまとめて7時に家を出る。
都庁前で乗り換えて8時過ぎには着く。
吹き抜けで4階建ての大きな病院。受付が閑散としている。
地下の採血室で血液検査。
長椅子が並び、100人ぐらいは座れる待合室がある。
コロナ禍前は8時半頃まで座れないぐらいことがあったが。
理事長、理事会の不祥事でたびたびニュースになって離れた人もいるのだろう。
でも僕は検査だけなので、現場の医師や看護師に非はないので、そのまま通い続けている。
昔は朝の受付もごった返していた。
本を読んで待つ。30分ほどかかって血液検査を終える。
CTスキャンの検査室へ。
予約は09:15で取っていたが、採血の結果が出るのが遅くて少し待つという。
9時半まで本を読みながら待った。
井上ひさし『表裏源内蛙合戦』を読み終えて、
柴崎由香『ビリジアン』の続きを読む。
隔離された静かな待合室に BGM の類はなく
フロアをゆっくり歩く音と患者とその家族の会話や、看護師と患者とのやりとりがあるだけ。
読書が進んだ。
9時半、ロッカーに荷物を全て預け、別室で点滴の針を刺す。
スマホも文庫本もない。
待合室の長椅子に戻って目を閉じて過ごす。とりとめのないことを考える。
再度呼ばれて検査室へ。
CTスキャンの台の上に寝転がり、右腕と点滴の針を入れた左腕を頭上へ。
何度かくぐって往復したのちに造影剤が入る。
これまでに20回以上はCTスキャンを受けたと思うが、何度やっても造影剤は慣れない。
身体の中に直接異物が入り込んだ感覚があってゾワゾワする。
終わって点滴の針を抜く。
看護師の方が親切で、針の跡を押さえる3分の間に少し話をした。
その方も造影剤は苦手だという。
検査の支払いをして病院を後にする。
10時。昼を食べていくには早い。
まっすぐ帰ることにした。
妻がLINEで、天気がいいのでブラブラしたら? と言うが、
午後は仕事をしないといけない。
連絡をして、資料を作って、打ち合わせに出て。
LIVIN で食材を買う。
せめて、と遠回りして公園を通って帰ることにした。
快晴。木々も紅葉が始まっていた。
夏前から数カ月、塗装の塗り替えで工事していた家の近くの歩道橋も渡れるようになった。
家に着いて、昼はこのところたくさん買い込んでいたカップヌードルを。
今年の蓋裏キャンペーンも始まってストックが増えすぎた。
期間限定の「暗殺者のパスタ」
謎肉と市販の乾燥野菜を追加して。確かにこれはうまいな。
午後の日差しが入り込んで2階のリビングが暖かい。
片付けてこっちで仕事をするか、と決める。