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Summer Walker 「Clear: The Series」 \1204
2024/11/06: メルカリ
東京少年 「ゆびきりげんまん」 \800
2024/11/07: tower.jp
Chicago 「Chicago XI」 (\1980)
※タワレコのポイントで
2024/11/07: tower.jp
2024/11/08: www.amazon.co.jp
Ramiro Gallo Quinteto 「Raras Partituras」 \99
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Akiko 「Upstream」 \380
Brenda Russel 「Get Here」 \980
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東京少年 「ゆびきりげんまん」
ボードに手書きで『西東京少年』とあった。
(友人は場所を書いていなかったが、調べたら吉祥寺の『Manda-La2』だった)
そう、もちろん、東京少年から来た名前。
80年代末のバンドブームの頃にデビュー。
かといってイカ天がらみではない。
あの頃の音楽雑誌の、隅の方に乗っていたイメージがある。
なんとなくはぐれている、ポツンとそこにいる、というような。
少年とつけられているのに、紅一点のヴォーカルはボーイッシュな風貌の女性、
みちるという名前も女性的でもあり、男性的でもある。
それもまたどこかよじれているというか、こじれているというか、
そこはかとない、取り返しのつかない居心地の悪さのようなものがあった。
機会はいくらでもあったはずなのに、その音を聞くことはなかった。
買うにせよ、借りるにせよ、他にもっと聞きたい音楽が常にあった。
でも常に頭の片隅にあって、忘れることができずにいた。
メルカリで、解散後に発表された2枚組のベスト盤を見つけて購入した。
1枚目の最後3曲は解散コンサートの音源だった。
2枚目は5曲のみのボーナスディスクで、そのうち3曲がカラオケだった。
たぶん、レコード会社はアイドルのように売りたかったのではないか。
オーガニックな手触りの LINDBERG のような。
でもまず間違いなく、笹野みちる自信はそんなことを望んでいなかった。
(地元で結成したバンドが見いだされるも笹野みちるだけが引き抜かれて、
レコード会社が見つけてきたメンバーを組み合わせて
東京少年という名前のままデビュー、そんないきさつだったと思う。
バンドブームの頃はそういうバンド、他にもありましたよね。ブラボーとか)
聞いてみると、線の細い声を想像していたが全然違った。
案外低く、力強い声だった。
それこそ渡辺美里のような。
でもそこまで明るく、ポップではない。
バンドをやっていた女の子の普通の声。
等身大のロックを歌う声。
その曲も正直、そこまで特別なものではない。
ブレイクするにはふたつみっつ足りない。
でもその拙さが、素直さがファンの心をつかんだのだろう。
“君のマンションで集合” や “カケラ達のキャンバス” といったタイトルに時代を感じる。
だけど世代を代表する気はない。
“陽のあたる坂道で” とか “秋の夜長に” “なんにもない日々”
というタイトルの方がおそらく本来の心情に近い。
(この3曲が解散コンサートから選ばれたライヴ音源というのも、
彼ら彼女たちのステートメントを表すものになるだろう)
バンドブームのバブルに踊らされたのか、あっという間に解散してしまった。
Wikipedia を見たら、1988年に結成、1989年にメジャーデビュー。
1991年には解散。あっけらかんと早い。
その2年間にベストアルバム2枚を含む7枚のアルバムを出している。
これは確かに、急ぎすぎじゃないか。
大人たちに消費されつくしたんじゃないか。
メジャーデビュー時にバックのメンバーを入れ替えた即席のバンドならば、なおさら。
ユニークな名前なので覚えていた。
東京少年を聞いていなかったので、こちらも聞いていない。
どういう音なのかわからない。
でも、今も活動しているという。
『西東京少年』はどういう音だったのか。
ホッピー神山? なんで? と思って調べてみたら
東京少年の最初の2枚のアルバムをプロデュースしてたんですね。