先週買ったCD #210:2024/11/11-2024/11/17

2024/11/12: ヤフオク
The Creatures 「A Bestiary Of」 \693
 
2024/11/13: DiskUnion 新宿中古センター
Underworld 「dubbasswithmyheadman」 \480
 
2024/11/13: www.amazon.co.jp
Siouxsie & The Banshees 「Spellbound The Collection」 \530
 
2024/11/14: diskunion.net
Siouxsie & The Banshees 「Kaleidoscope +9」 \3250
 
2024/11/15: tower.jp
The Timers 「35周年祝賀記念品」 \7700
U2 「Zootv Live In Dubline 1993 EP」 \2420
 
2024/11/16: DiskUnion 新宿中古センター
Association 「Live」 \1300
 
2024/11/16: TowerRecords 新宿店
Buddy Guy & Junior Wells 「Live In Montreaux」 \1210
 
2024/11/16: BOOKOFF 自由が丘駅前店
The Hamish Stuart Band 「Real Live」 \990
 
2024/11/17: BOOKOFF 新宿駅西口店
Mica Paris 「Contribution」 \550
 
---
何をきっかけとしたのかは忘れたけど、今無性に聞きたい。
先週のそんなアーティストが、Siouxsie & The Banshees だった。
Peel Sessions を集めたコンピと
代表作「Juju」(1981)の紙ジャケを持っていたのみ。
 
なぜちゃんと聞かなかったかと言うと理由は特にない。
同じ Post Punk / New Wave だと
Echo & The Bunny Men や Teardrop Explodes を優先した、
ただそれだけのことか。
Post Punk / New Wave 最後の大物として自分が残していたのが
Siouxsie & The Banshees だった、そう捉えることにする。
 
Siouxsie & The Banshees はヴォーカルのスージー・スーと
ドラムのバッジ―、ベースのスティーヴン・セヴェリンの3人組。
ギターは固定されず、
Magagine や Public Imge LTD. のジョン・マクガフや
The Cureロバート・スミスが加わったことがあった。
豪華。
 
スージー・スーは Sex Pistols の親衛隊だったという話をよく目にするが、
どういう活動だったのかはわからず。
ティーンの追っかけだったのか、
60年代末ストーンズのコンサートでにらみを利かせていたヘルズ・エンジェルズのようなものだったのか。
Sex Pistols の親衛隊』って、結局なんだんだろ?
 
それ以上に悩ましいのが、バッジ―、スティーヴン・セヴェリンとの関係性。
最初はスティーヴン・セヴェリンとだったのが、後にバッジ―と恋仲に。
それで長らくバンドできてたというのがすごい。
スージーとバッジ―は The Creatures という別働隊のバンドも結成していた。
バッジ―と結婚するも後に離婚。
Siouxsie & The Banshees は解散して再結成することはなく、
The Creatures も解散した。
 
今回は3枚を入手。
The Creatures 「A Bestiary Of」 (1999年、初期コンピ)
Siouxsie & The Banshees 「Spellbound The Collection」 (2015年、オールタイムベスト)
Siouxsie & The Banshees 「Kaleidoscope +9」 (1980年、3作目)
 
このオールタイムベストから聞き始めて、すぐさま、激しく後悔。
なんで俺、若い頃に聞かなかったんだろ。絶対深くはまった。
なんで Magazine も Public image LTD.The Cure もドはまりしたのに、
Siouxsie & The Banshees だけ、聞かなかったんだろ。
 
特に80年代初頭までがいい。
「Juju」(1981年、5作目)辺り。
切迫感のある、強迫観念に近いまでの圧倒的な美意識。
ヒステリックで神経質な音をつくっても、その美意識の方が上回ってしまう。
呪術的でトライバルなビートの上に降り注ぐスージー・スーの陰鬱な声。切り裂くようなギター。
なのにギリギリなところでポップの側に踏みとどまる。
活動後期はそのポップさが増していく。
カラフルにエレクトロニクスを導入した異形のポップ。
 
The Creatures を聞く。
最初期のシングルやEP、1作目のアルバムを集めたもの。
スージー・スーの声、その多重録音と
バッジーのパーカッションがドコドコドカドカシャラシャラシャラと。
そこに若干のサウンドエフェクトが加わる。
シンセサイザーはおろか、ギターやビートも加わらない。
ストイックなはずが、密林を彷徨うような濃密な音。
スージー・スーの声も時として雄叫びや唸り声のようでもあり。
トライバル呪術的、強迫観念に満ちた美意識の高さという
彼らの特質を純粋培養しまくって煮詰めたような音。
歌うメロディそのものはやはり、ギリギリポップ。
悪いわけがない。
 
というか、こういう構成でずっと続くのに全然飽きない。
メロディが際立ってるからだし、
愛し合う2人でやり切るという腹の括りがハンパないからだろう。
リマスターされて音もよし。
臨場感がすごい。まさに密林ツアー。
 
Public image LTD. 「Flowers Of Romance」の極北。
あれを引き受けてポップにしたら The Creatures なんだな。