2024/11/18: diskunion.net
Siouxsie & The Banshees 「The Scream Deluxe Edition」 \8050
2024/11/20: www.hmv.co.jp Animal Collective 「Isn't It Now?」 \2640
L7 「Wargasm: The Slash Years 1992-1997」 \5060
The Primitives 「Everything's Shining Bright -the Lazy Recordings 1985-1987」 \3245
Ian Hunter 「Defiance Part 1」 \2584
The Doors 「Waiting For The Sun (50th Anniversary Expanded Edition)」 \2680
Grateful Dead 「Wake Of The Flood: 50th Anniversary Deluxe Edition」 \4881
2024/11/21: DiskUnion 神保町店
The Cowsills 「The Cowsills」 \880
Victoria Williams 「Sings Some Ol' Songs」 \380
2024/11/21: DiskUnion 新宿中古センター
S.Y.P.H. 「Anthology 1978-2003」 \1400
Flamin' Groovies 「Shake Some Action」 \1200
2024/11/21: diskunion.net
font color = 800000>Buddy Guy & Junior Wells 「Play The Blues / The Deluxe Edition」 \2250
2024/11/22: www.hmv.co.jp
Chicago 「X」 (\1980)
Chicago 「21」 (\1980)
※HMVのポイントで
The Pointer Sisters 「Having A Party」 \1430
The Bangles 「Doll Revolution」 \592
The Clash 「Essential Clash」 \592
2024/11/24: TowerRecords 新宿店
ABBA 「Arrival」 \1800
Shellac 「To All Trains」 \3850
※割引500円
--- Buddy Guy & Junior Wells 「Play The Blues / The Deluxe Edition」 ブルースの良さが何なのか、何が訴えるのか、いまだによくわからない。
ブルースとブルーズ、どっちで呼ぶのがかっこいいのかもわからない。
(ブルーズと呼ぶんて、かっこつけすぎちゃうか? と思う)
マディ・ウォーターズがピンと来ない。でも、ハウリン・ウルフはいいな、と思う。
この人のアルバムはいい、この人ははまらない、その違いが自分でもわからない。
そもそもむせび泣くブルースギターに抗えないのはなぜなんだろう?
昔読んだなんかの本で、コードのうちのどこだったかが半音ずれてるからいいんだ、
みたいなのを読んだ気がするが、楽譜の読めない人なので意味がよくわからない。
でも、何かしら人間の野生の部分を揺さぶる何かがある音楽だとは思う。
少なくとも、パンクやディスコよりは人間の核心に近い。
それはアフリカ由来だから、と簡単に片づけられることではない。
バディ・ガイとジュニア・ウェルズによる「Live In Montreux」を5月に
神保町のDiskUnionで見つけて、何となく気になって買う。
そのときはマジック・スリムやオーティス・ラッシュも買った。
ブルースのCDをまとめて売った人がいたのだろう。
聞いてみたらなかなかいい。1978年のステージ。
リマスター前の音だったので、最近買い直した。
そのとき、この2人のアルバムというと「Play The Blues」(1972)だと知る。
DiskUnion に Rhino Handmade による限定盤の2枚組が中古で安く出てたので、
オッ、これは珍しいかもとそちらを取り寄せてみた。
ギターのバディ・ガイと歌とハーモニカのジュニア・ウェルズは共に
田舎町の貧しい農家の生まれ。
音楽に出会うと吸い寄せられるようにアメリカ随一のブルースのメッカ、シカゴへ。
共にマディ・ウォーターズのバックを務めている。
ジュニア・ウェルズのソロ、1965年の「Hoo Doo Man Blues」をきっかけに共演が多くなり、
それを見たエリック・クラプトンが
アトランティック・レコードの伝説の社長アーメット・アーティガンに推薦、
「Play The Blues」の録音に至ったのだという。
しかしクラプトンがプロデュースを買って出るも、ヘロインでグダグダだった時期。
レコーディングはまとまらず。
時期が重なるので、1曲目だけだけど、
Derek and the Dominos のベース、カール・レイドルやドラムのジム・ゴードンらが参加。
今もう一度ブックレットを見返したらバックにはドクター・ジョンの名前もあった。
後に、若き日のJガイルズ・バンドをバックにした2曲を足して
ようやく1972年に完成、発表している。
でも、内容はいい。
シカゴ・ブルースとブリティッシュ・ブルース・ロックの中間の音。
前者のリズムって重心が低くて沈み込むようなところがある。
ギターやハーモニカの陰に、闇に隠れている。
後者はグイグイと前に押し出すんですよね。主役ではないにしても。
バディ・ガイのギターとジュニア・ウェルズのハーモニカもその一部となって皆で音を作り出す。
その一体感が案外いける。
バディ・ガイのギターはよく若い頃は『狂気のギター』なんて言われるけど、
そこまで弾きまくってる感じはない。中年に差し掛かったから?
クラプトンもサイドに回って弾いてるはずなんだけど、
恥ずかしながら聞き分けるほどの耳はなく。
でもおそらく、シンプルなフレーズを繰り返してる方がクラプトンなのだろう。
なんかね、ブルースのアルバムではあるもののギターのアルバムではなく、
かといってジュニア・ウェルズのハーモニカのアルバムでもない。
なのに全体としていいムードで進んでいく。
曲はバディ・ガイやジュニア・ウェルズ自身の曲が半分ぐらいに
Tボーン・ウォーカーやソニー・ボーイ・ウィリアムソンの初代など。
いつものレパートリーなのだろう。
(BS-TBS『酒場放浪記』でお馴染みの”Bad Bad Whiskey” もやってる)
気を使ってクラプトンなどの曲を取り上げるということはしない。
2枚目はあくまで未発表音源。
なんでこれがお蔵入り!? と驚くようなほどのものではない。
ジュニア・ウェルズのヴォーカルがソウル、ファンク寄りの曲があるなあ、というぐらい。
それまでロックを聞いてきて、遡るうちに
クラプトンや Cream などのブルース・ロックが心地よくなってきて
さらに源流に戻ってみたいという人には入り口としてとてもいいと思う。
1枚組の通常盤は今も国内盤が1,100円で買えるはず。