2024/11/25: tower.jp
茶木みやこ 「うたがたり」 \2790
2024/11/25: www.amazon.co.jp
The Pointer Sisters 「The Pointer Sisters」 \1300
2024/11/26: TowerRecords 新宿店
ABBA 「The Album」 \1800
2024/11/26: メルカリ
(V.A.) 「Sweet Relief A Benefit For Victoria Williams」 \720
2024/11/26: www.amazon.co.jp
Gomez 「Liquid Skin (2019 expanded remaster)」 \1525
Victroair Williams 「This Moment in Tronto with the Loose Band」 \509
2024/11/29: ヤフオク!
ABBA 「Live」 \1000
2024/11/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
Mahalia Jackson 「In The Upper Room」 \990
Otis Clay 「When The Gates Swing Open」 \1760
※割引 150円
2024/11/29: メルカリ
(Soundtracks) 「Cocktail」 \1080
2024/11/30: DiskUnion 新宿中古センター]
茶木みやこ 「茶木みやこ撰歌」 \1300
狐火 「39才のリアル」 \680
Donny Hathaway 「Extension Of A Man」 \680
Lisa Stansfield 「So Natural」 \1100
Big Black 「The Richman's Eight Track Tape」 \1100
S.Y.P.H. 「Wieleicht」 \2650
Buddy Guy 「First Time I Met The Blues」 \880
--- ABBA 「The Album」
完璧なポップソングとは? 史上No.1のポップソングとは?
人工的な、つくられた、模造品としてのポップソングのNo.1 ならば
Buggles ”Video Killed The Radio Satr” だろう。
(50歳近い大人の今、むしろその、つくられた、というところに涙する)
21世紀の、と但し書きが付いたならば Sia ”Chandelier” となる。
そういうの一切抜きにしての、史上最高のポップソングは
この年、アンニ=フリッド・リングスタッド(フリーダ)、
アグネタ・フォルツコグ、ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース、
北欧スウェーデンから出てきた4人は世界の頂点に立っていた。
音楽の世界の絶対的な王様にして絶対王女。
圧倒的な存在感を持って君臨していた。
というかみなぎっている。
無敵にして、無双。
ここまで豪華絢爛な貫録を体現した曲はない。
それでいて嫌味がない。全くない。美しく、無駄がない。
(50歳近い大人の今、この純粋さ、天真爛漫さに涙する)
しかし、大ヒットした ”ABBA GOLD”(1992)は
僕も10年ほどして買ったが、ピンと来なかった。
”Mamma Mia” や ”S.O.S.” といったヒット曲満載なのに、
大半の曲を知ってるのに、あんまり聞く気が起きない。
先週、神保町の DiskUnion のわずかばかりの新譜コーナーで
過去のアルバムがたくさん並んでいるのを見かける。
最近になって「The Singles」が発売されたからだろう。
限定盤はEPサイズのジャケットに入っている。
それらのアルバムを見て、そうか、と思う。
ABBA はヒットシングルを連発したグループだからベストアルバムで聞く、ではなく、
個々のアルバムで聞くべきなんじゃないか?
単なるヒットメイカーではなく、唯一無二のアーティストとして捉えるべきなんじゃないか?
タワレコで4作目の「Arrival」 (1977)の国内盤を買う。
”Dancing Queen” が入っている。
その数日後、5作目の「The Album」(1978)を。
世間的にはこの2枚目が ABBA のピークということになっている。
聞いてみて、確かにこの2枚はそうだな。
他の作品を聞かなくてもなんかわかる。
自分たちを100%出し切っているのを感じる。無駄な隙が一切ない。
それってなかなかできることではないし、そう何枚も続けてできることではない。
完成度で言えば「The Album」が上なのはその通り。
「Arrival」を越えてさらに皆が切っている。無敵を越えて全知全能感がある。
シングル曲の ”Take A Chance On Me” なんて冷静になって聞くと
何がどうなってこうなったのかよくわからない。
ポップソングのいろんなセオリーを無視して、
なのに力技で押し切って超絶ポップになったみたい。
この曲、当時は ”Dancing Queen” よりも売れている。
ABBA の何がすごいのかっていえば、
フリーダ、アグネタの2人のヴォーカルが出だしを歌うのは1人だったとしても
サビになったら完璧なユニゾンで歌うところ。
一体化してひとつの声なのに、2人分の声量がある。そして微妙な揺らぎがある。
ここに無敵感の秘密があるんじゃないか?
テクニカルなハーモニーでどうこうなんて小細工はなしで堂々、ユニゾンで押し通してしまう。
そこになんともプリミティブな迫力がある。
この週はもう一枚、「ABBA Live」も入手。
1977年、79年、81年のステージから収録。
そのうち大半が1979年で、全盛期ちょい過ぎ。
アルバムで言えば「VOULEZ-VOUS」(1979)の頃。
ライブでも変わらずキラキラしている。
ありがたいご宣託を聞くかのよう。
さすがにユニゾンからずれる度合いがわずかに広がって、それがライヴ感あって面白い。
”Dancing Queen” に始まって、
”Take A Chance On Me” が2曲目というのもフルスロットルで突っ走りすぎ。
”Ferdinando”は演奏なし、開場の合唱だけで歌う。
こういうのも相当の人気と自信がないとできない。
"Chiquitita" や ”Money, Money, Money”に
(マドンナもサンプリングした)”Gimme! Gimme! Gimme!”
といったヒット曲も当然のごとく入っていて
今後も僕はベストアルバムより、こっちを聞くと思う。