ギリシャ

ギリシャ債務不履行問題。
今朝出社前に見たニュースもトップだった。
ATMから現金を引き出すことができず、銀行は閉鎖状態にあるという。
EUとの関係もこじれてしまった。


なぜこのようなことになったのか?
気になりつつも僕には手の余る問題で。
思うのは歴史の皮肉というか。
かつてギリシャ神話が生まれ、
ソクラテスアレクサンダー大王と共にこの世界の中心にあった。
ローマ帝国オスマントルコに属していたこともあったが、
19世紀になって独立国として復活。
今も遺跡として残るパルテノン神殿であるとか、
そういう歴史や伝統は経済の前に立たされると太刀打ちできない。
同じ「ギリシャ」と名乗ってはいてもそこには深い断絶があるのだと思う。


もはや海外旅行で訪れるのも難しいか。
観光が大きな収入源だったのにこれはダメージが大きい。
政情不安定よりも経済不安定の方が根深いものであって、
立ち直るには何年掛かることか。
ソクラテスらの知をもってしてもどうにもならない。


正直今回の件が日本での生活にどれほどの影響をもたらすのかわからず。
世界同時株安とは言われてはいるが。
先ほど読んだニュースでは輸出入が取り立てて多いわけではなく、
影響は限定的とあった。


村上春樹池澤夏樹ギリシャに数年滞在していたことを思い出す。
あれもまたギリシャ神話に対する憧憬だろうか。
その地を辿ってみたくなるし、
それが今どうなっているか皮膚感覚で知りたい、
生活の中で感じたいということか。