IWGP vs 三冠 両ヘビー級選手権試合(前編)

同期のイイダ君に誘われ、国技館新日本プロレスの試合を見に行く。
IWGP vs 三冠 両ヘビー級選手権試合」
これはどういう意味かというと新日本プロレスのタイトル「IWGP」と
全日本プロレスのタイトルいわゆる「三冠」とを賭けた試合のこと。
IWGP」の保持者は天山広吉で「三冠」は小島聡
メインイベントはこの両者による対決。
あんまりプロレス詳しくない僕でもさすがにこの2人は知っていて、
「おお、すごい組み合わせだな」と思う。
なお、三冠が決まったのはついこの間の16日で、
買い求めたパンフレットにも天山広吉の対戦相手は
小島聡川田利明の勝者というふうに書かれていた。


それにしても新日と全日がこういう興行を打つようになるとは。
ちょっと古い話になるが
・全日から三沢光晴が抜けてノアを旗揚げ
・新日からは橋本真也が抜けてZERO-ONEを旗揚げ
・新日から全日に天龍源一郎が電撃移籍
なんていうのに始まるマット界の再編の時期があって
どことどこが友好関係にあってどことどこが敵対関係にあるのか
これまでめまぐるしく変わってきた。
僕なんかはもうついていけないぐらいに。
選手の移籍は日常茶飯事で
3・4年前にやはり国技館で会社の人たちと見に行った「G1 CLIMAX」では
小島聡は新日本に所属していた。「あれ、いつのまに?」と思う。
どっかで移籍のことは聞いていたが、もういつのことか・・・。

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昼近くまで寝て、中野ブロードウェイに行く。
久し振りにレコミンツで中古CDを買う。
これがまた大当たりの日で、このところ探していたCDがたくさん見つかる。
ローリング・ストーンズの「Sucking in the 70'S」
ジョニ・ミッチェルの「misses」の国内盤
Mercury Rev「Yerself Is Steam」の国内盤
Devo「Q Are We Not Men ? A We Are Devo」の国内盤
Pere Ubu「World In Collision」
P-MODEL「SCUBA」


などなど。


他のもレアだが、ストーンズP-MODELはかなりのレアだろう。
P-MODELの「SCUBA」はある意味高校時代からずっと気になっていたもので
その収録曲に「FROZEN BEACH」というのがある。
どんな曲なのかも分からないまま、ただこの言葉の組み合わせが気になり続けて、
僕は「FROZEN BEACH」というタイトルの短編を書いた。


ストーンズの「70'S」は70年代後期の未発表音源を集めたもの。
当時は公式リリースされ、その後80年代になってCD化もなされたが、
現在はなぜか廃盤。カタログには入っていない。
これを入手することにより、ストーンズのアルバムはほとんど揃ったことになる。


あと、SPECTRUMの国内盤が希少盤という扱いで2枚あったのでどちらも買う。
そのうちの1枚は3180円という値段がついていた。
(この日買った最も高額なのは P-MODEL「SCUBA」の3580円)

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お金はかかったがホクホクした気分で中野を出る。
中央線に乗って御茶ノ水で乗り換えて両国へ。
イイダ君から電話がかかってきて、国技館は今なんだか人が無茶苦茶並んでいるとのこと。
早いうちから並んでいる人たちが入場待ちの列を作っている。
自由席じゃなくて指定席なのになんで?と不思議に思ったのだが、
後でイイダ君に聞いたら先着1000名までの入場者に特典があったり、
場内で販売しているDVDも先着30名までには選手のサインがついてきたり、
ということのためコアなファンは皆早くから並んでいたようだ。


当たり前の話だが、新日本プロレスを見に来る人たちの客層はK−1の客層とは全然違う。
K−1がまだ多少おしゃれなイベントとしてのイメージを現出させようとしているのに対し、
新日にはそういう雰囲気は皆無。僕が子供の頃からプロレスに対して抱いているイメージそのまま。
裸と裸のぶつかり合い。肉体の唸りが全て。
まあ一言で言って基本となるコンセプトは「汗臭さ」
そんなわけで小奇麗な格好をした人は少ない。
みんながみんな黒や茶色のくすんだ色の服を着込んでるように感じられる。


ビールを買って桝席へ。
4人座れる枡に2人で来ているためもしかしたら満員の場合は
他の2人連れと一緒になるのかなーと不安だったのだが、そんなことはなかった。
僕らの席の近辺は割と空いていた。全体として8割から9割ぐらいの客の入りか。


最初のうち場内には例えば「マイ・シャローナ」だったり70年代から80年代にかけての
ベスト・ヒット・USAな曲がかけられていて「合わないなあ」なんて思っていたのであるが、
やがて途中からヘヴィメタやスラッシュメタルみたいなのに替わって
「おお、これこれ」とそれらしい気分になる。