15時、開始。
前座の若造の試合が続く。
この辺りはレスラーとしても試合としても線が細く、まるでアマレスのよう。
あるいは学生サークルの学園祭と言うべきか。
学園祭の方がまだ派手かもしれないな。
前座が目立ってしまったらいけないようなんだけど、それにしても華がない。
目立っちゃいけないという禁がありつつも破って滅茶苦茶あるやつとかいないのかな。
プロレスって団体としての決まりごとがしっかりしてそうだから
(特に「破っていい」決まりごとと
暗黙のうちに絶対破ってはいけないことになっている決まりごとと)
そういうの絶対ダメなんだろうな。
黙々と淡々と適度に5分過ぎぐらいで試合が終わる。
印象に残ったのは3組目のタッグマッチに出てきた吉江豊。
下半身デブなのにピンクのレオタードっぽいのを着ている。
割と強い。相手の攻撃を脂肪で吸収、みたいな。
(北斗の拳のかなり最初の頃にそういうのが出てきたのを思い出す)
この吉江選手と焼肉を食べに行くツアーというのが新日のサイトで告知されているようで
会場にも大きく「参加者募集」と張り紙がされていた。
東京駅に集まって西船橋までバスで行って、焼肉食い放題・飲み放題¥15,000というツアー。
これ行ってみたいなあ、というより当日の模様を見てみたいなあ。
至るところ肉また肉で大変なことになってんだろうな。
「吉江選手、10人前をペロリと平らげる」なんて光景が見れるのだろう。
中盤。4:4のタッグマッチからようやくプロレスとして盛り上がってくる。
動きにキレが出てきて、ビンタの音も盛大になる。
が、知らないレスラーばかり。
「外道」とか「邪道」とかいう名前はどこかで聞いたことありそうであるが
普通に一般名詞だからなー。
8人タッグで入り乱れて大混戦。
一応タッグマッチなので1:1で戦ってんだけどちょっとした隙に
2人目がリングに上がってきてちょっかい出して去っていく。
どっちが勝とうが負けようがどうでもいい感じ。
見世物として面白かった。
そして次の試合は IWGP ジュニアヘビー級選手権。
「タイガーマスク vs 獣神サンダーライガー」
このカード、ただもうこれだけでなんか泣ける。
タイガーマスクが4代目ってのが泣ける。
タイガーマスクって僕がほんと小学生になるかならないかごろのヒーローだよな。
それがもう人知れず4代目。そんで所属が「みちのくプロレス」泣ける。
だけど現、IWGP ジュニアヘビー級チャンピオンだったりする。
挑戦者のサンダーライガーも長いキャリアになったよなあ。
パンフレットを読んだらヒールに転向して黒尽くめになった、
みたいなことが紹介文にあった。生き残りに必死。
タイガーマスクは入場にあたって
どこからともなくひょっこり現れた「ちびっこ」タイガーマスクをリングに上げる。
子供用のマスクをかぶって、タイツも子供用。
自分の息子なのだろうか、それともファン代表なのだろうか。
試合はイブシ銀のような展開を見せ、タイガーマスクが勝利。
パンフレットには
「もう1度プロレス界にタイガーマスク・ブームを起こしたい!」とあった。
これからもがんばってほしいものだ。
(みちのくプロレスの興行をいつかどこかで見てみたい・・・)