東京ミレナリオ

一昨日29日も昨日30日も仕事。
ようやく昨日が仕事納め。
(納めたというよりは中断したというのに近いが)


今日は何よりもまず、部屋の掃除。一応年内に間に合う。
青森からみかんが届く。リンゴじゃなくてみかん。
あと、母に作ってもらったカレー。温めて食べて正月3が日を過ごす。

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昨日は早めに顧客のオフィスを出て、大手町へと向かった。
目当ては東京ミレナリオ
人間さもしいもので、それまで「ふーん」ぐらいにしか思ってなかったものも
今年で休止となると俄然見たくなる。慌てて駆けつける。


永代通りから曲がると大勢の人だかり。行列になっている。
2時間待ちだという。ひー。とにかく並んでみる。
隙だらけだったので途中から横入り。
はるかかなた遠くにキラキラと眩く「ミレナリオ」(というのか?)が光り輝いていた。
はー。これは確かにきれいだ。いいもんだ。


あちこちで携帯のシャッターがカシャカシャと鳴る。
デジカメを持ってきてないので、携帯で撮ってみる。
実は携帯で写真を撮るのはこれが生まれて初めて。
(いつも書いてることだけど、IT業界に長くいながら
 IT技術とされるものについてはピンからキリまで興味がない)
結構簡単に撮れるもんなんですね。しかもちゃんと映ってる。
僕が3年前に買ったデジカメよりも、
今年の夏に買い換えた携帯の方が画質がいいのかもしれない。


外堀通りはとにかくごった返す人の波。
しかも脇の通りからも大きな塊となった人の流れが
警官によって交通整理されながら次々に流入してくる。
ちっとも前に進まない。牛歩のごとし。
要は信号待ち。
遠くの信号が青になって、それが赤になって、さらにしばらくたった頃、
ようやく前に進む動きがさざなみのように伝播してくる。
ギュウギュウ詰めってほどではないのが救い。
子供連れの家族に老夫婦にカップルに女性2人連れに幅広い層の老若男女が
まだかまだか進まないのかと気長に待っている。


そういえば交通整理のため拡声器を持って
「お進みください」「青になるまでお待ちください」と呼びかけてるのは
バイトの若者たちを抜かせば、みな婦人警官だった。
警視庁の粋?な計らいなのか。いかついおっさんよりは断然いい。
その中の1人はアイドル並みにかわいくて、1日署長みたいなものかと思ってしまった。
いやー逮捕されたいねえ。追いかけられて捕まりたい。
夜の遠目で見てたから目の錯覚だったかもしれないけど。


近付いて「はっ」と気付いたんだけど
ミレナリオが飾られているのはこの夏常駐したお客さんのオフィスの真裏ではないか。
僕らが仕事していた会議室の窓からちょうど目の前に見えたのではないか?
そのまま常駐し続けてたら設営してるところなど、舞台裏が見れたかもな。
というかこの期間眩しすぎて仕事にならなかっただろう。
年末で何かと浮き足立つ時期でもあるし。


1時間ぐらい待って、光のアーチの中へ。
「立ち止まらないでください」「立ち止まって写真を撮影しないでください」って
そればかり大声で聞こえてくる。
でも誰も聞く耳持たず、立ち止まっては携帯やデジカメを頭上に掲げ、
あるいは誰かと仲良く記念撮影。
僕も何枚も何枚も写真を撮った。


正直、すぐ目の前で見るとたいしたことない。
もっと豪華絢爛たる光のシャワーみたいなのを僕は想像していた。
そんなでもない。
ああ、こういうのって写真かあるいは遠くから見るものなんだな、と思った。
並んでのろのろと進んでわざわざ見るほどのものではない。


しかも僕みたいな30過ぎたおっさんが1人でポツンと見るものではない・・・。


結局今年もまた、1人で終わった。