池袋LIBRO最終日

3連休3日目。
池袋のLIBROが閉店、最終日だというので
いてもたってもいられなくなり、見に行ってきた。


入り口のところの柱には
神保町の小学館ビルの取り壊しのときのような
各界著名人の落書き。感謝の言葉を寄せている。
高橋源一郎江口寿史長友佑都速水健朗など。
漫画家が多いのか、イラストが添えられているものが多かった。
「学生時代、毎日のように通っていました」
「LIBROはいつまでもぼくの学校です」
「うちの書棚はすべてここの本で埋まってました」
といったコメントのひとつひとつに頷いてしまった。


僕もまたそうだった。
池袋はジュンク堂ではなく、LIBROへ行く。
学生時代の4年間、東武東上線大山駅で夜勤のバイトをしていた。
行きは池袋経由で、HMVタワレコ、LIBROに寄っていくのが楽しみだった。
文芸の棚は毎週欠かさずチェックしていた。
特にアメリカ文学
この本が新刊で増えた、売れたのか消えてしまった。
来週バイトの給料が出たら買おう、それまで残っていてくれ、
一週間ソワソワした気持ちで過ごして
焦るような気持ちで電車を乗り継いで行ってみると
まだ売れ残っていた、ああ売れてしまった、一喜一憂があった。
僕の本棚の海外文学、特にハードカバーはほとんどここで買った。
大学3年から修士の2年目まで。濃密な読書時代だった。
ポール・オースタートマス・ピンチョンドナルド・バーセルミ


社会人になって大山のバイトがなくなってもしばらく通っていた。
文芸のコーナーが入口から向かって左側だったのが右側に配置換えしてから、
あまり足が向かなくなった。


契約満了に伴い、閉店とのことで。
ネットで聞いた話では
西武がセブン&アイホールディングスの傘下になって、
現会長がリブロの版元である日販のライバル会社トーハン出身だったから、という。
本が売れなくなったからとか、ジュンク堂に負けたからではなく。
それはそれでまた別の寂しさがある。


最後の日、何か一冊買って帰るつもりが列は長蛇の列。
諦めて帰ってきた。
最近のアメリカ文学で何か、と思うが残念。
これでもう、池袋に行くことはなかなかなくなるかな…