2月22日は、にゃーにゃーにゃーで猫の日。
妻から一年前のみみたの写真が送られてくる。
去年の今頃熊本城マラソンがあって、
その帰りに妻の友人宅に迷い込んできた猫を譲り受けて、
ケージを借りて飛行機に乗せて連れて帰ってきたんだった。
灰色の、ちっちゃな縞模様の雑種の猫。
友人からハムの切れ端をもらってあげるとオズオズと寄ってきてモジモジと食べた。
この日は様子見だけのはずが、初めて見たときにピンと来るものがあった。
家の中に入ってもソファーの下に隠れてなかなか出てこない。
3日目だったかソファーの下にも見つからないと探し回る。
玄関を開けた隙に出て行ったのだろうか。
何時間も探した挙句、ソファーの下の奥の方、
足の陰になっているところに丸くうずくまっていた。
妻がボールや猫じゃらしで誘い込んで、ようやく出てくるようになった。
それが今やリビングで一人、ボールと追いかけっこして
一日中カリカリや猫缶をせがんで。
我が家の王子様として好き放題暮らしている。
人間の年齢にしたら20歳でやんちゃ盛り。
去年の写真はちんまりとかわいらしくなったのに、今はなんともふてぶてしい。
顔は小さいままなのに、身体つきだけは堂々としてきた。
妻と話す。
いつかみみたの成長が追い抜いて、老猫になるのはあっというまだろうと。
朝晩何時間でもボールを投げて欲しがったみみたはいつのまにかいなくなっている。
その頃には僕らも年老いている。
ソファーに並んで座って、その間にみみたが丸まっている。
そんなふうになるのだろう。
帰ってくるとみみたは相変わらず元気いっぱいで、
何を探しているのか、家中をどたばたと駆け回っていた。
そして僕を見かけるとカリカリが欲しくて、スリスリ。
いつまでも元気でいてほしい。