猛暑が続く。
みみたも日々ぐったりしている。
玄関に寝そべるのが多いのはひんやりしているからか。
エアコンをつけてはいないが、2階のリビングよりは涼しいので1階の部屋にいることも多い。
CD部屋の奥の出窓を開けると風が入って、通りが見渡せる。
それが好きなのか、一人でそこにいるのをよく見かける。
暑いからと言って2階のリビングや和室にエアコンをつけても、そこに涼みに来ることはない。
むしろ避ける。エアコンの人工的な風が嫌なのか。扇風機に寄ってくるということもないけど。
猫好きな人に聞くと「うちの猫もそうだ」という。
夏バテのみみたはどことなく元気がなく、
いつもなら食卓のご飯を狙いに来るのも最近はがたんと乗ってくることもない。
あと2か月はこんな感じで続くのかと思うと人間もつらいが、猫もつらい。
昨晩は岩合さんの世界猫歩き。
津軽平野のリンゴ農家に住む「コトラ」に五匹の赤ん坊が生まれる。
これがまた小さくてか弱くてブルブル震えている。
巣にした段ボールのヘリから落ちて、登ろうとするのにその数ミリの段差が登れない。
30分かかってようやく母親の元に戻って、腹の中へと潜り込もうとする。
そういえばみみたは他の猫と違って、
例えばソファーに寝転がってるときに乗っかってきて両手でモミモミする動作をしない。
あれは子猫時代に母猫の母乳を飲むときに
おっぱいを押して刺激しながら飲むという本能の名残なのだという。
みみたがそれをしないということはほんと早いうちに母猫から引きはがされたのか。
妻の友人宅の庭に迷い込んで、先輩猫たちの間でうまくやっていたという。
その間どうやって生きてきたのか。
あっけなく死んでしまう可能性の方がはるかに高かった。
その友人が最近のみみたの写真を見て「太ったなあ」と。
それはとてもうれしいことなのだ。
ひんやりマットを買ってからまたみみたが添い寝するようになった。
僕が腕を横に伸ばしているといつの間にかやってきて枕にする。
足の間で丸くなる。
しかし明け方になるとまたいなくなっていて、
僕が起き上がる時刻になると戻ってきて顔の前をうろうろしてカリカリを催促する。
みみたが元気でいてくれればそれでいい。