11月に生まれたとするならば、もう少しで2歳。
人間の歳で言えば20歳過ぎの立派な青年か。
これまで無事大きくなってよかった。
春先から夏にかけて何かが変わった。
大人になったな、と思うことがいくつかあった。
昔ならダイニングテーブルに唐揚げや刺身を広げていたら
タンッと飛び乗ってフンフンフンフンとして
あわよくばパクッとくわえていたのが、最近はそれがめっきり減ってきた。
食欲がなくなったわけではなく、朝晩カリカリをせがんできてスリスリしてくる、
朝寝てたら噛みついてきて起こすというのは変わらず。
以前は見境なく食卓に上ってきたのをいちいち下すのが大変だったけど、
それがなくなったらなくなったでなんだか寂しい。
流しから勢いをつけてジャンプして冷蔵庫に上るというのもなくなった。
ゴールデンウィークの頃までは僕が料理していると上から見下ろしていたものだが。
日々ボールを追いかけてあれだけ走り回っているのだから
筋肉が衰えたということはなく、単純に体重が増えたのだろう。
顔が小さく手足も細いので目に見えて太ったということはないが、
胴体は長くなって丸々としている。
一度ジャンプしてうまくいかず、ズベベベと落ちたのかもしれない。
それ以外は何も変わらず。
最近は浴室の窓を開けているとよくそこの窓枠に乗って風を感じている。
それだけならいいんだけど、小さな鉢植えをほじくり返して小石や出てきた芽を浴槽の中へ。
このところ毎日それを元に戻している。
猫は水が嫌いだと思ってたが、浴室が乾いていたら問題ないのか。
網戸のある窓辺に座って外を見るのは相変わらず好き。
外に出たがることがなくなったのも大人になったからか。
バルコニーで洗濯物を干しているとき、開けっ放しにしていても最近は外に出ていこうとしない。
カーテンの隙間からちょいと顔を出してまた戻っていく。
寒くなってきてまた掛け布団を出した。
寝てるとみみたが潜り込んできて、ああ、夏は終わったのだなと思う。