妻の友人夫婦が近くに住んでいて、飲みましょうと。
石神井公園の茶屋「豊島屋」で昼から集まる。
この日は朝から雨。止むかなあと思いきやなかなか止まない。
豊島屋と言えば、『孤独のグルメ』でも取り上げられていたカレー丼とおでん。
生ビールで乾杯。
他に客は近くで作業していた、つなぎを着た若者と甘酒を飲みに来たおじいさん。
そのふたりも出て行って、僕らだけになった。
店のおばさんが出てきて、「ゴーヤ嫌いな人います?」と。
店の軒先で作ったゴーヤを天ぷらにしたものを一切れずつ分けてくれた。
ありがたくいただく。
夏の終わりとはいえ、こんな寒い日にずっと雨で客足は見込めない。
なのにおでんをきちんと温め続けていた。
ビールを2杯のんだところで豊島屋を出て、公園内の「ふるさと文化館」へ。
入ると練馬区の模型が。光が丘の団地も谷原のガスタンクも再現されていた。
14時になろうとする頃、職員の人が来て
今からトントン相撲を作るというのでご一緒しませんかと。
皆相撲に詳しく、やろうやろうと。
講師の方が一人と、各テーブルにボランティアのヘルパーの方と。
ボランティアのおばあさんも相撲好きで話が盛り上がる。
トントン相撲は力士と土俵を描いた型紙があって
それを鋏で切って折り曲げるだけで出来上がる。
動物の力士は色が塗ってあるけど、人間の力士はまわしに色を塗ることになっている。
僕らはこだわって、指先にはテーピングにしたいとか
まわしのスポンサーはユニクロにしたいとやりたい放題。
出来上がったらテーブル内で対戦して代表を決めて、代表同士で対戦。
僕ら大人チームは隣の子どもに負ける、というか勝ちを譲る。
決勝戦は子ども同士。負けた子が泣きながら悔しがっていた。
ふるさと文化館裏の「旧内田家住宅」も見に行く。
中村橋に建っていた古民家を移築している。練馬区ではここだけだという。
ここもまたボランティアガイドの方が詳しく解説してくれる。
囲炉裏にかまど、神棚。きれいに手入れされている。
広間にはテーブルが並べられ、飲食物の持ち込みが可能。
居心地がよさそうだけど、夏は蚊が大変だとのこと。
豊島屋でも何カ所も刺されたな…
ガイドのおじいさんは裏の縄文時代の住居跡を見ていってくれと。
円形の草地に5本の丸太が立っていた。
遠くには都庁が見えた。
石神井公園の駅まで戻って、2時間飲み放題980円というタイ料理の店を見つける。
思いがけなく2人から結婚祝いをいただいた。
あれこれ話して2時間はすぐ。
また飲みましょうと駅で別れて僕らはバスで帰った。