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Little Creatures はアコースティックなのにテクノも自然に取り込むという、
オーガニックなポップミュージックの流れをつくったグループだと思う。
センスある個人経営の美容室や洋服のセレクトショップでかかっている
誰が演奏しているのかわからないけど、シンプルな洗練された楽曲。
その源流のひとつ。
(もっと遡ると細野晴臣となるか)
その彼ら、実はイカ天で注目されたんですよね。
Flying Kids / BEGIN / たま / BLANKEY JET CITY らと並んで
グランドイカ天キングになっている。
80年代後半から活動を始めて、
3人のメンバーが様々なユニットやプロデューサーで活躍しつつ
今も細く長く? 続いている。
ほんと音楽センスの塊のような人。
特にハワイの絡んだものがおススメかな。
(この週、もう一枚買った「Hawaii, Hawaii」も
チルアウトなハワイで心地よかった)
この『安食堂の夜』というタイトルを目にした時点でこれは絶対買いだなと。
解説によれば
『架空の白黒フィルムに登場する安食堂で演奏されている音楽をイメージ』
とのこと。
聞いてみるといろんな国のいろんな時代の
プリミティブな大衆向けポップソングをザッピングしたもので
多国籍が高じて無国籍になる感じ。
いくつか曲をピックアップしてみると
J.W. Jones and Ephram Carter「Buck Dance」
Cachao Y Su Orquesta「Redencion」
Sam Castandet Et Son Orchestre Antillais「Pani Timoun」
Morris Lane & His Orchestra「Gitchie Gitchie-Goomba」
Lagos Mozart Orchestra「Ore Mi Kini Se?」
全くわかんない。
たぶんここで出会わないと二度とお目にかかることはないような。
主に中南米になるのかな。
試しに Spotify で検索するといくつかの曲は見つからず。
一方でフォークのペギー・シーガー、
後続のギタリストに多大な影響をもたらしたリンク・レイ、
ティナ・ターナーが80年代にカムバックして大スターになる前、
ほんとごった煮。
だけど有名だからどうということもなく、安食堂に徹する音。
名前を伏せられて聞くと100%誰の曲なのかわからない。
ギタリストとしてインストゥルメンタルで寂しく怪しげな、架空のエキゾチックな空間を思い起こさせる。
一枚通して、もうずっとこんな感じの音。
聞いているとどこかのパラレルワールドに連れてかれるかのよう。